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災害のきづき

私が帰宅難民となって、気が付いたこと ~被災した時は仕事場に留まる~

(横浜市 50代 男性 会社経営)

私は蒲田のビルの16階で地震に遭いました。夕方に品川で打ち合わせがあったので、歩いて品川に向かいましたが、途中で打ち合わせ中止のメールが。帰宅するか迷いましたが、宿泊できるほど現金を持っていなかったので、歩いて帰ることを決断しました。
途中、スーパーで水と食料と軍手を購入して、帰路に着きました。夜8時位に大森を出て、国道1号線を歩き続けましたが、駅から離れると何も情報が入ってきません。私は携帯ラジオで情報を得ていましたが、歩いている人は不安がっていました。それに道路沿いにトイレがないことも気になりました。長蛇の列のコンビニを除けば、たまたま通りかかった公園内にトイレがあるくらい。特に女性は大変そうでした。
それから、ハイヒール、ブーツのまま歩いて、足をひきずって歩いている女性が意外と多いことにも気が付きました。普段から歩きやすい靴を用意しておいたほうがいいですね。
そして歩道のない道が増えてくると、道のどちら側を歩いたらいいか判らない人が多いことも気になりました。また、会社ぐるみで歩いて帰っているグループをいくつか見ましたが、ぺちゃくちゃ喋りながら歩道一杯になって歩いている集団も。前からも人は歩いてきますし、後ろからも歩くペースの早い人もいます。非常に邪魔でした。
どうにかこうにか、私が自宅に着いたのは、深夜2時半位。
この経験を教訓に、私の経営する会社では「仕事場に歩きやすい靴を置いておく」「直接被災した場合には仕事場に留まる」…この2点を守るように指示を出しました。

  • 上記エピソード・イラストは内閣府「災害被害を軽減する国民運動のページ」より転載させていただきました。

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