Bangladeshバングラディッシュはベンガル湾に形成されたデルタ地帯にある国です。頻繁に発生する洪水、サイクロン、竜巻による森林破壊、土壌劣化、侵食被害に悩まされています。

マングローブ植林活動レポート

バングラデシュでは、2011年度からNGOオイスカがマングローブ植林活動を進め、3年目となりました。バングラデシュでは避けることができないサイクロンの災害被害を減らす対策として、マングローブ植林は現地自治体やそこに住む方々から熱望されています。

マングローブ植林活動状況

2013年度は、2つの地域で植林を実施しました。
バングラデシュ南東部のチョコリア・コックスバザールでは、海峡沿いのクルクシュと陸地側のゴマトリでケオラ種という樹種のマングローブを植林しました。ゴマトリでは2012年度の植林地は大雨による土砂で一部生育不良でしたが、2013年度に植えた場所は、雨季に時期を早めたことで80%が活着しており、クルシュクルでは、7月に2ヘクタールの植林を行い、「森林が形成されている」という第三者評価を受けました。
もうひとつの地域はモヘシカリ島にあるドルガット村です。高大な堆積デルタ地帯が広がっており、バインという樹種を植えました。ここでは、島の中ほどに村が点在しているため、サイクロンのときには東風の強風被害に悩まされていました。健苗育成と早期の植林により活着率が上昇し、現時点では第三者機関より「まんべんなく森が形成されている」という評価を受けました。


ケオラ種


満潮時の様子


住民のみなさんによる植林の様子

地域との交流

植えられたマングローブは、順調に育成しており、サイクロン被害の軽減が期待できる防風林を形成する第一歩としての姿を見ることができるようになりました。
また、マングローブによる生態系への影響は、まだ具体的な数字に表れてはいませんが、地元住民が林地内やその周辺で魚介類を捕獲する姿が頻繁に見られるようになりました。
地域のリーダーや住民のみなさんの多くは、防風林としての目的だけでなく、魚や鳥類の生育といった環境面から見ても植林が必要である、という高い意識を持っています。


植林後の調査の様子

今後の活動予定

2014年度は、30ヘクタールを植林する予定としています。現地自治体や森林局、地元住民との協力関係を築きながら、マングローブ植林活動を継続していきたいと考えています。