Bangladeshバングラデシュはベンガル湾に形成されたデルタ地帯にある国です。頻繁に発生する洪水、サイクロン、竜巻による森林破壊、土壌劣化、侵食被害に悩まされています。

マングローブ植林活動レポート

バングラデシュでは、2011年度からNGOオイスカがマングローブ植林活動を進め、4年目となりました。バングラデシュでは避けることができないサイクロンの災害被害を減らす対策として、マングローブ植林は現地自治体やそこに住む方々から熱望されています。

マングローブ植林活動状況

2014年度は、2つの地域で植林を実施しました。バングラデシュ南東部のモヘシカリ島のドルガット地区では、24ヘクタールの植林地にバインという樹種のマングローブを植えました。雨が継続的に降ったおかげで、ほとんどのマングローブが根付いています。植林活動には240人の地域住民が参加しました。植林後は植林地に管理人を設置し、マングローブの管理維持に努めています。
また、同じくバングラデシュ南東部にあるコックスバザール県チョコリアのゴマトリ地区では、6ヘクタールにわたり、ケオラという樹種の植林を行いました。川の上流から流れてくる土砂により、あまり生育状況のよくないマングローブも見られました。土砂による被害を食い止める効果を発揮するためには、植林面積を少しずつ広げていくことが重要で、長期的な根気のいる活動となります。植林の際には88人の地域住民が参加しました。
そして、2014年度の後期は、家畜からの食害を防いだり、成長した木々の盗伐を防ぐための見回りを重点的に行いました。


ドルガット地区でバイン種を植林している様子


ゴマトリ地区でケオラ種を植林している様子

植林地の様子

ドルガット地区があるモヘシカリ島の多くはゼロメートル地帯で、サイクロンなどの強風を緩和する防風林が必要です。2014年度に植林したバインの生育状況は良好で、自然の防波堤としての効果が期待されています。また、その効果を大きくするためには、より広い範囲への植林が必要です。
ゴマトリ地区では、マングローブ植林地の中やその周辺の堆積された土地で、盛んに漁業が行われています。マングローブ林が大きくなれば、それに比例してさらに魚介類が増えていくことでしょう。


強風を防ぐため、集落の周りに木々が植えられています


たくさんのカニがたわむれる砂浜

今後の活動予定

2015年度は、ドルガット、ゴマトリの2地域で合計30ヘクタールの植林を行う予定です。