Fijiフィジーは300余の火山島と珊瑚礁からなる共和国です。植林を行っているビティレブ島では、波や潮流による海岸侵食、サイクロンやハリケーンなどの被害を受けやすい場所です。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

サイオコ村 ヤエヤマヒルギ

サイオコ村 ヤエヤマヒルギ

サイオコ村 ヤエヤマヒルギ

ベレベレ村 ヤエヤマヒルギ

ベレベレ村 ヤエヤマヒルギ

フィジーでは、2004年度よりNGOオイスカにより、マングローブ植林活動を進めています。植林地では波の力が強く、土壌の浸食や高波による被害が多いため、その被害を軽くすることが目的です。マングローブを植えた場所は、土砂が堆積して地盤が強くなっており、少しずつ災害への抵抗力が高まることが期待されます。

マングローブ植林活動状況

フィジーでは、2016年2月に南半球最大といわれるサイクロンが発生し、全土が大きな被害に遭いました。これまでの活動地域である、ビティレブ島北東部のサイオコとベレベレの2地域でも多くの家が全壊・半壊し、復興には多くの時間が必要です。
そうした中、サイオコで2015年度に植林した600本のマングローブは、強大なサイクロンの後も約8割が倒れずに残りました。また、以前に植えられたマングローブ林は、サイクロンの脅威にほとんど負けず、高潮の影響を軽減してくれました。このことで地元のみなさんは、より一層マングローブの効果を実感しました。


マングローブ補植に参加した、ナコロトゥブ地区小学校の子どもたち


右奥の建物は、マングローブ林によってサイクロンから守られた

植林地の様子

2015年度は、カニの養殖を実施するために、モニタリングによる調査や補植を進めていました。しかし、サイクロンの影響により、その計画は一時中断しています。また、高潮によって流れてきた漂流物が、植林地周辺に散乱しています。
まずは被災地の住宅再建が優先ですが、マングローブの生育状態のモニタリングを進めながら、カニ養殖の実施に向けた活動を続けます。


カニ養殖に適したマングローブ林が、多大な被害を受けた様子


サイクロンの2カ月後にようやく回復を見せたマングローブ群

今後の活動予定

まずは、サイクロンの被災地である村の復興を優先します。その後、マングローブの保全活動は継続しつつ、条件が整えば将来的な生計手段として、カニの養殖を地元のみなさんと進めていく予定です。