Indiaインドは、世界にあるマングローブ林の約2.8%の面積を保有していましたが、沿岸開発や一部劣化によって失われています。このプロジェクトでは、天然のマングローブ林が存在しなかったインド西部・グジャラート州の河口で植林活動を行っています。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

インドでは、2009年からNGO「国際マングローブ生態系協会(ISME)」が、現地NGO「Daheda Sangh」ともに、インドマングローブ協会の協力を得ながら、ヴァドガム村の住民のみなさんとともに植林事業を進めています。多くの住民が農業で生計を立てているこの地域で、マングローブ植林を実施する目的は、「農地に浸入する海水を軽減すること」、「波を弱めて海岸が削られるのを防ぐこと」、「乾季に家畜への飼料を供給すること」などです。

マングローブ植林活動状況

2016年度は、前年度に引き続きグジャラート州のサバルマティ川河口の泥干潟で、ヴァドガム村に住むみなさんとともに160ヘクタールにわたり植林を行いました。
主にヒルギダマシの種子を直播きしますが、補植用には苗畑でポット苗木を育てて植えます。
ヒルギダマシの種子は木から採取し、村人の皆さんが水につけて固い皮を剥がしてから植えます。
2015年には、サバルマティ川の氾濫により、これまで植えたマングローブの一部が流されてしまいましたが、ヒルギダマシは背が低く、しっかりと根が土を捉える樹種であるため、土壌の堆積により少しずつ地盤が高くなることで、川の氾濫や海水の侵入を遅くする効果が期待されます。


8月に採れたヒルギダマシの種子


ヒルギダマシの種を蒔く様子


芽生えて1か月のヒルギダマシ

植林地の様子

植林に必要なヒルギダマシの種子は、これまで植林した木から十分に採れるようになったため、今では、一部の種子を近隣の植林地に売ることで村の皆さんの収入源となっています。
2009年の植林開始時には大きな泥干潟だけが広がっていましたが、今では、見渡す限りヒルギダマシが広がり、エビや魚を獲る漁師も増え、たくさんの水鳥たちが餌を探す姿が見受けられます。豊かな生態系が形成されつつあるといえます。
また、グジャラート州政府からの要請によりマングローブ樹種の多様性を確保するため、これまで主に植えてきたヒルギダマシに加え、オヒルギやフタバナヒルギの導入試験も実施することとしています。


見わたす限りのヒルギダマシ


餌を探す水鳥たち


村人が獲ったエビ

今後の活動予定

2017年度は、引き続きサバルマティ川河口付近で100ヘクタールを目標に植林を行う予定です。もし完熟した種子が多量に採れるようなら、100~120ヘクタール前後を目標として植林していきたいと考えています。2019年までに当初予定面積の達成を目指していきます。