Indiaインドは2006年度の世界全体のCO2排出量に占める割合が4位と高く、今後の人口増加や経済成長からさらにCO2が増えると予測されます。国際的にもこの問題に対して積極的に技術支援が始まっています。

マングローブ植林活動レポート

インドでは、2009年からNGO「国際マングローブ生態系協会(ISME)」が、現地NGO「Daheda Sangh」ともに、インドマングローブ協会の協力を得ながら、住民のみなさんとともに植林事業を進めています。多くの住民が農業で生計をたてているこの地域で、マングローブ植林を実施する目的は、「農地に浸入する海水を軽減すること」と、「乾期に家畜への飼料を供給すること」です。
マングローブを植えた干潟には、カニやトビハゼなどが増えたため、それらをえさとする水鳥の仲間が多く見られるようになりました。

マングローブ植林活動状況

2013年度は、引き続きグジャラート州のサバルマティ川河口の泥干潟で、ヒルギダマシという樹種の種を植えました。1区画1m×1mの場所に、5~10cm間隔で3粒ずつ植える方式です。
2013年7月に大洪水が発生して、2009~2010年に植林した約80ヘクタールのマングローブ植林地が流失してしまいましたが、ヒルギダマシは背が低く、しっかりと根が土を捉える樹種であるため、防潮効果が高いと言われています。もともと植物の生えていなかった海岸の泥干潟に植林することで、ヒルギダマシの根の周りでは土壌の体積が進み、少しずつ地盤高が高くなることで、海水の侵入を遅くする効果が期待されます。


2010年、住民のみなさんの植林活動。
植物が生えていない干潟です


2013年11月、何もなかった干潟にヒルギダマシが一面に広がりました


洪水による土壌侵食。ヒルギダマシが流出してしまいました

植林地の様子

育ったヒルギダマシが多くの種子をつけるようになったことで、植林のための種子が簡単に手に入るようになったばかりか、販売も出来るようになりました。このプロジェクトが住人の収入の道を開拓したことは、大きな成果です。また、住民のみなさんは、マングローブ植林事業の継続することで、今後海岸浸食が軽減され、魚類や甲殻類の収穫がより豊かになることを望んでいます。


植林後、トビハゼの仲間が増えました


干潟にはたくさんの鳥がやってくるようになりました


水牛がヒルギダマシの葉を食べています

今後の活動予定

2014年度は、これまでと同様に、グジャラート州・サバルマティ川の河口で70ヘクタールの植林を行う予定としています。また、グジャラート州森林局からの要請で近隣での地域での植林も視野に入れて活動していく方針です。