Indiaインドは、世界にあるマングローブ林の約2.8%の面積を保有していましたが、沿岸開発や一部劣化によって失われています。このプロジェクトでは、天然のマングローブ林が存在しなかったインド西部・グジャラート州の河口で植林活動を行っています。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

ヴァドガム村 ヒルギダマシ

インドでは、2009年からNGO「国際マングローブ生態系協会(ISME)」が、現地NGO「Daheda Sangh」ともに、インドマングローブ協会の協力を得ながら、ヴァドガム村の住民のみなさんとともに植林事業を進めています。多くの住民が農業で生計を立てているこの地域で、マングローブ植林を実施する目的は、「農地に浸入する海水を軽減すること」、「波を弱めて海岸が削られるのを防ぐこと」、「乾季に家畜への飼料を供給すること」などです。

マングローブ植林活動状況

2015年度は、前年度に引き続きグジャラート州のサバルマティ川河口の泥干潟で、ヴァドガム村に住むみなさんとともに植林を行いました。2014年度に発生した干ばつと大洪水によって失われたマングローブを取り戻すため、当初の植林予定面積を超える100ヘクタールの植林を行いました。
植林地周辺は、干潮時に土の表面に塩が表れるほど気温が高く乾燥しています。さらに、川の氾濫や洪水の多い地域であることから、このような環境に適応できるヒルギダマシを植林しています。しかし、7月に異常な雨によってサバルマティ川が氾濫し、約半数のマングローブが流されてしまいました。
ヒルギダマシは背が低く、しっかりと根が土を捉える樹種であるため、根の周りでは土壌の堆積が進み、少しずつ地盤が高くなることで、海水の侵入を遅くする効果が期待されています。このように自然の猛威にさらされても、少しずつヒルギダマシの林を広げることは、ヴァドガム村のみなさんの農地や家畜、建物を洪水の被害から守ることにつながっています。


干潮時に土の表面に表れる塩


大量のヒルギダマシが流失


土砂に埋もれても、再び元気に育ち始めたヒルギダマシ

植林地の様子

2009年にマングローブの植林を開始したころ、植林地には大きな泥干潟が広がっていました。マングローブも生えておらず、シオマネキのような動物もわずかしか目に付きませんでした。ところが現在は、見わたす限りマングローブが広がり、トビハゼを獲りにくる村人が増えました。カニ穴も多くなり、たくさんの水鳥がエサを採り始めています。このことから、漁師も含めて、豊かな生態系が形成されつつあるといえます。


見わたす限りの泥干潟に植えられたマングローブ


採餌している水鳥たち

今後の活動予定

2016年度は、引き続きサバルマティ川河口付近で100ヘクタールを目標に植林を行う予定です。もし完熟した種子が多量に採れるようなら、100~120ヘクタール前後を目標として植林していきたいと考えています。2019年までに当初予定面積の達成を目指していきます。