Indonesia1万7,500を超える島々から成るインドネシアにおいては、海岸線の浸食を受けやすいジャワ島北部の沿岸部で植林活動を行っています。植林開始から16年が経過し、マングローブの林は広がっています。今後は育ててきたマングローブを村人たちが守り育てていく保全活動にも力を入れていきます。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

インドネシアでは1999年よりNGOオイスカが地元の自治体や住民のみなさんと連携しながらマングローブ植林活動を進めてきました。劣化するマングローブ林を再生し、海岸浸食から人々の生活を守ることを主な目的としています。

マングローブ植林活動状況

2015年度の活動は8つの地域で行われました。ジャワ島中央部北岸のダマックでは、2つの植林地にヤエヤマヒルギを45ヘクタール植えました。特にティンブルスロコ村では既に8~12枚の葉が出てきて順調に政調しており、活着率は80%を超えています。
ダマックより東側に位置するパティでは、ヤエヤマヒルギとアビシニアの2種類を合計10ヘクタール植えました。活着率を上げるため、植林時期、植林地の泥の様子、樹種、経験者を事前に確認して工夫しながら植林を実施しています。
マドゥラ島にあるパメカサンでは、2015年12月に10ヘクタールのマングローブを植えました。植林地が波や風の影響をさほど受けない場所にあるため、今後の成長が期待できそうです。


植林から1カ月後のマングローブの様子


2016年にヤエヤマヒルギを植林する様子


10ヘクタールの植林地にマングローブを植えている様子

植林地の様子

パティでは、保全活動として、シルボフィッシャリーを実施しています。これは、Silviculture=造林とFishery=漁業を統合した造語で、マングローブ植林と魚の養殖を同時に行うことにより、人工のえさを与えずにエビ・魚が健全に育つため、養殖池の漁獲量は増えています。
また、パティの女性たちは、アビシニアの種や実を使ったお菓子を開発しており、村や地区の事務所から発注を受けるようになりました。マングローブの実本来は苦いのですが、女性たちの工夫により水に2日間浸すと甘くなることが分かりました。このような事例を広めていくことで、マングローブを守り育てることの大切さを人々に理解してもらえることを期待しています。
ダマックより西側に位置するペマランでは、マングローブ植林についての研修やセミナーを行うためのホールを建設しています。この地域では、大学生のスタディツアーや卒業論文のための調査、中央政府による視察の希望が多く、マングローブ植林の専門知識を持つ人材の育成、中央政府や地域の人々の啓発に役立てる予定です。


パティ シルボフィッシャリーの養殖池


マングローブの実を使った食品を開発した女性たち


ペマラン 研修ホールの建設の様子

今後の活動予定

2016年度は、インドラマユ、ペマラン、ダマック、ジェパラ、パティ、パメカサン、ブレベスの7地域で合計150ヘクタールの植林を行う予定です。