Indonesia1万7,500を超える島々から成るインドネシアにおいては、海岸線の浸食を受けやすいジャワ島北部の沿岸部で植林活動を行っています。植林開始から17年が経過し、マングローブの林は広がっています。今後は育ててきたマングローブを村人たちが守り育てていく保全活動にも力を入れていきます。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

パティ ケルトムリョ村
ヒルギダマシ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

ペマラン
ヤエヤマヒルギ

インドネシアでは1999年よりNGOオイスカが地元の自治体や住民のみなさんと連携しながらマングローブ植林活動を進めてきました。劣化するマングローブ林を再生し、海岸浸食から人々の生活を守ることを主な目的としています。

マングローブ植林活動状況

2016年度の活動は7つの地域で行われました。ジャワ島中央部北岸のダマックでは、2つの植林地にヤエヤマヒルギなどを50ヘクタール植え、活着率は70%を超えています。1~2年前に植林した苗も順調に育っているため、今後の成長が期待できます。
ダマックより東側に位置するパティでは、ヤエヤマヒルギとアビシニアの2種類を合計15ヘクタール植えました。
ダマックより西方にあるインドラマユでは、海水面の高い状態が続き、引き潮の時刻になっても海水が外洋に戻らない異常な状況が続き、過去に植えたマングローブの苗がダメージを受けてしまいました。そのため、生存力の強いアビシニアの苗を補植しました。


パティでアビシニアの植林をする様子


パティでヤエヤマヒルギを植林する様子


植林後3年経過したダマックのマングローブ

植林地の様子

インドラマユやパティでは、保全活動として、シルボフィッシャリーを実施しています。これは、Silviculture=造林とFishery=漁業を統合した造語で、マングローブ植林と魚の養殖を同時に行うことにより、人工のえさを与えずにエビ・魚が健全に育つため、養殖池の漁獲量は増えています。
インドラマユでは、海面上昇の影響でシルボフィッシャリーの養殖池の堤防が決壊し、育てたエビや魚が逃げてしまいました。養殖池のオーナーたちの話では、初めての経験とのことで、温暖化による影響が心配されます。パティでは、保全活動としてアビシニアとヤエヤマヒルギの育苗を行いました。雨が続き塩分濃度が下がり、育苗には良い条件となったため、生存率は80%と順調に育っています。
ダマックより西側に位置するペマランでは、マングローブ植林についての研修やセミナーを行うためのホールを建設し、またマングローブ植林地にアクセスするためのボートを作りました。これらは、スタディツアーや、中央政府による視察の際に役立てられます。


シルボフィッシャリーの養殖池が決壊した様子


パティ 苗床の様子


ペマラン 研修ホールの建設の様子

今後の活動予定

2017年度は、インドラマユ、ペマラン、ダマック、ジェパラ、パティ、パメカサン、ブレベスの7地域で合計145ヘクタールの植林を行う予定です。