Thailandタイでは、第二次世界大戦後、スズの採掘、エビの養殖場や船着場の造成、炭作りなどの開発により天然のマンローブ林が伐採されてきましたが、ラノーンではこれまでの17年間の植林活動で大きなマングローブ林が広がっています。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

ラノーン県 ヤエヤマヒルギ

ラノーン県 ヤエヤマヒルギ

ラノーン県 ヤエヤマヒルギ

ラノーン県 ヤエヤマヒルギ

ラノーン県 ヤエヤマヒルギ

タイでは、1999年よりNGOオイスカがラノーン県のマングローブ資源開発局の協力を得て、地元住民のみなさんの参加に重点を置いたマングローブの植林活動を実施しています。住民のみなさんはマングローブ林についての理解を深め、その大切さを実感し、多くの人が自主的に植林、補植の活動に参加するようになってきました。今後は保全活動の一環として、植林地のマングローブの種類や樹高、生物多様性などについて調査することにも力を入れていくことにしています。

マングローブ植林活動状況

2015年度は、タイ南部のラノーン県で5ヘクタールの植林地にヤエヤマヒルギなど苗木を植えました。また、植林地周辺の学校の生徒たち80人が、マングローブ植林活動に参加して実際に生態系を学び、マングローブ林の再生活動を実践しました。
マングローブ植林活動のこれまでの実績に対する自治体からの評価は高く、プロジェクトリーダーがラノーン県の自然保護委員会の主要会員を務め、天然資源保護委員会の各部会のメンバーにも複数のメンバーが選定されています。


苗木を運搬する様子


マングローブ植林の様子


マングローブ植林活動に参加する近隣の小学生たち

植林地の様子

タイ・ラノーンでは、保全活動として、ムアン群の植林地を対象に、生存している底生生物を調査しています。底生生物はマングローブ林や沿岸の生態系の中で、他の動物の餌となっており、堆積した土壌の下方へ酸素を循環させる役割を果たしています。この調査により14種類の生物が発見されました。こうした多様性は、その場所の生物の豊かさや環境の良さを示す指数にもなります。
また、マングローブ植林活動よる効果について、植林地付近の地域住民の意識調査を行いました。ほとんどの住民から、大波・嵐・土砂崩れを防ぐ防潮効果や、エビ・カニ・貝・魚の漁獲高が増え、収入源が増える等生態系へのよい影響を実感しています。また、「自分たちの手で植えたマングローブ林は人生の誇りである」、「木々が大きくなっていく様子を見ていると喜びが満ちてくる」など、植林活動への意識が向上し、保全活動にも積極的に参加するようになりました。


マングローブ林地表面の生物調査の様子


生物調査で発見された底生生物の例

今後の活動予定

マングローブ植林地の生物調査を、継続して実施する予定です。