注意力の限界を知ろう

2011年5月号

今月のクイズ

右の警戒標識は、何を示しているのか次から選んでください。

  • (1)この先、ロータリーがあります。
  • (2)この先、行き止まりになりますので、迂回してください。

普段、私たちが「注意する」という言葉を使う場合は、単に「気をつける」という意味で使っています。より詳しく説明すると、「必要とする情報を選択する」、「選択した情報に集中する」という意味合いをもちます。
今月は、普段あまり気にとめることのない「注意する」とはどのようなことか、交通事故を起こさないためにはどのようなことを心がけるべきか、みてみましょう。

必要とする情報を選択しましょう

車を運転する時には、信号の色が変化したり、歩行者が横断歩道を渡ったりと、刻々と状況が変化します。このとき、ドライバーは多くの情報の中から必要とする情報を選択しています。
また、注意にはキャパシティ(容量)があります。その中でドライバーは今までの経験などに基づき、あまり意識をせずに、信号や他車の動きなどの複数の対象に注意を振り分けながら、安全の確認をして運転しています。
たとえば前方の信号が黄色に変わった場合は、ドライバーはその変化を感知して、後続車の確認やペダル操作など、安全の確認に必要となる情報を刻々と切り換え、注意を振り分けながら運転しています。
このように、「注意する」ということは、一定のキャパシティの中で情報をコントロールするマネージャーのような役割を担っています。

図:情報の変化に伴う注意の振り分け

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選択した情報には適度に集中しましょう

運転免許を取得後、初めて道路に出たときは前を見て運転するだけで精一杯になり、他に気を回す余裕などなく、緊張の連続で疲れたことがあると思います。これは運転に慣れておらず、適切に必要な情報を選択し、注意を振り分けることができていないためです。
また、運転に慣れてくると、緊張感が薄れ、他の情報に気を取られて事故を起こすことがあります。適度な緊張感を持ち、適切に必要な情報を選択し、注意を振り分けることで運転に集中し続けましょう。

図:注意のコントロール

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運転に不要な情報をシャットアウトしましょう

音楽を聴きながら、また同乗者と会話しながら運転することがあります。このとき、頭の中では意識していなくても、運転と音楽や会話という複数の作業に、注意を振り分けながら運転しています。
しかし、音楽や同乗者との会話に夢中になりすぎると、標識などを見逃したり、考え事をしてぼんやりしていて注意すべきポイントを見ていなかったり、視界に入っていても意識が向いていないなど、注意の振り分けができていないことがあります。
このように、運転に不要な情報に注意を振り分けていると事故を引き起こす危険性がありますので、運転以外の作業を極力避けることで、運転に不要な情報をシャットアウトしましょう。

注意の振り分けをうまくコントロールして、安全運転に努めましょう。

今月のクイズの答え