悪天候時の安全走行

2011年6月号

今月のクイズ

車に雷が落ちた場合、車の中と外とでは、どちらが安全でしょうか?

  • (1)車の中
  • (2)車の外

梅雨のシーズンになると、雨の日が多くなります。また、夏から秋にかけては夕立や台風の影響により大雨や雷・強風が発生し、運転することが困難になることも多くなります。
今月は、天候が悪いときの運転上の注意や、対処の仕方についてみてみましょう。

大雨の中を運転するときは注意しましょう

雨が降って路面が濡れている状態では、ブレーキがきき始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)は、路面が乾燥している状態よりも長くなります。さらに、わだちに水がたまっていたり、大雨で川のような状態の路面を高速で運転すると、路面とタイヤの間に水の層ができてタイヤが滑り、ブレーキやハンドル操作がきかなくなるハイドロプレーニング現象が起こる危険性があります。雨の日は、十分に速度を落として車間距離を取り、大雨のときはライトを点灯して、ブレーキやハンドル操作に注意して運転しましょう。
また、高架下や地下トンネルなどの低い場所では、冠水するおそれがあります。

JAF(一般社団法人日本自動車連盟)によると、2010年は大雨・集中豪雨の影響で道路が冠水し、車が浸水するトラブルによる救援が6月以降に急増しました(2010年7月13日発表)。東北地方から九州地方までの2010年の梅雨入りは6月中旬ごろで、梅雨前線の活動が活発化したことにより局所的に大雨となり、降水量が増えて道路が冠水したことによる救援が急増したものと考えられます。
車が冠水した道路に入り、水位がマフラーの位置に達すると、マフラーから水が入りエンジンが故障するおそれがあります。また、車が停止した場所が水の集まりやすい場所の場合、すぐに水が窓の高さまで到達して、水圧でドアが開かず、窓も開けることができなくなることがあり大変危険です。
大雨が降り、注意報や警報が発令されているときは、冠水注意の看板が設置されている場所や、立体交差の地下を通過する道路で周囲の地面より低くなっている場所(アンダーパス)を避けて運転しましょう。

図:冠水・水没によるJAF救援件数(2010年)

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落雷や集中豪雨で危険を感じた場合は、車を停止させましょう

運転している車に落雷すると、車の電子機器が誤作動したり、ドライバーが雷鳴や稲光に驚いて運転操作を誤る可能性があります。
また最近は、積乱雲の急激な発達によって天候が変わり、突発的に局地的な大雨となる集中豪雨が頻発しています。集中豪雨時には、視界が悪い上に、対向車が左右に跳ね上げた水がフロントガラスにたたきつけられ、視界が失われる場合があるため、運転を続けると大変危険です。
走行中に落雷や集中豪雨で危険を感じた場合は、車を安全な場所に停止させて、危険を感じなくなるまで車内で待機しましょう。その際、すべての窓を閉めて、エンジンを切り、窓枠やハンドルなどの金属が露出している部分には触れないようにしましょう。

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強風にも注意しましょう

台風などの熱帯低気圧が近づくと風が強くなり、車があおられてハンドルを取られやすくなるので、通常よりも減速し、慎重にハンドル操作を行いましょう。また、物が飛んできて視界を妨げたり、道路を塞ぐことがありますので、周囲に注意を払いましょう。
停止するときは急ブレーキを避け、数回に分けてブレーキを踏み込み、徐々に速度を落としましょう。

車の点検も忘れずに行いましょう

天候が崩れる予報が出ているときは、運転中に路面状態や視界が悪くなった場合でも安全に走行するために、出かける前に少なくとも次の3つのポイントを点検しましょう。

天候が崩れるときは、運転に十分気をつけて、危険を感じたら車を停止させましょう。

今月のクイズの答え