自転車に気をつけよう

2012年7月号

今月のクイズ

2011年中に起きた自転車の事故による死傷者数(警察庁データ)のうち、自転車側が法令違反を犯していたもので、最も多い違反は次のうちどれでしょうか。

  • (1)自転車が安全を確認しなかった(安全不確認)
  • (2)車が近づいているが危険はないと思った(動静不注視)
  • (3)自転車が交差点でのルールを無視して通行した(交差点安全通行)

最近のエコブームもあり、街中では通勤・通学時や趣味として、自転車に乗る人が増えてきたようです。しかし、狭い路地から自転車が急に飛び出してくるなど、危ない場面にヒヤリとした経験がある方もいるのではないでしょうか。
今月は、自転車との事故がどのような場面で起こりやすいのか、どのようなことに気をつければよいのかをみてみましょう。

自転車と自動車の事故はどのような場面が多いのでしょうか

2011年中に自転車が関連した事故の発生件数(警察庁データ)は144,017件であり、全交通事故の20.8%を占めています。その中でも自転車と自動車の事故は121,003件と多く、自転車が関連した事故の約84%を占めています。
2001年~2009年までの分析データ*によると、自転車と車両(自動車や二輪車など)による交通事故の死傷者数(図1)は、「出会い頭」での事故が最も多く55.3%を占めています。次に「右折時」、「左折時」とつづき、道が交差する場所での死傷事故は合わせて78.2%となり、非常に多いことがわかります。
また、致死率(図2)に着目すると「出会い頭」での致死率は0.47%(約200人に1人)であるのに比べ、「追突(進行中)」が4.72%(約20人に1人)と、約10倍も致死率が高くなっており、危険であることがわかります。

図1:自転車運転者の事故類型別死傷者数(車両相互事故)図2:自転車運転者の事故類型別致死率 (車両相互事故)

その内、自転車に追突した車両のうち四輪車(自動車やトラックなど)に絞って、追突する直前に出していたと推測される速度を算出すると、40km/hを超える四輪車が29%を占めるというデータ*があります。四輪車のドライバーが危険を感じて減速する余裕もなく、死傷事故が起きているケースが少なからずあると考えられます。

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どのような自転車の利用者が危険なのでしょうか

自転車は乗る技能があれば、車道を走行できる車両です。しかし、自転車を利用する人に正しい交通ルールの知識やマナーがなければ、事故が起きる危険性があります。
2011年中の自転車乗用中(加害者および被害者)の交通事故による死傷者数(警察庁データ)のうち、自転車側が法令違反を起こした割合は64.9%で90,000人を超えます。また、年齢層別(図3)にみると、15歳以下の子どもが法令違反を起こしている割合は73.1%を占めており、他の年齢層に比べて自転車の危険な運転が多いことがわかります。

図3:自転車乗用者(加害者および被害者)の法令違反別・年齢層別死傷者数(2011年中警察庁データ)

どのようなことに気をつけて運転すればよいのでしょうか

自転車は、買い物などの日常的な利用や、通勤・通学などで駅や学校への移動手段として、通り慣れた道で多く使用されています。自動車は次のことに注意して走行しましょう。
また、自分が運転する車(以下 自車)がハイブリッド車や電気自動車で、自転車の背後を走行していると、走行音が静かであるために車の存在に気づかれないことがありますので、配慮しましょう。

信号のある交差点では・・・

信号のある交差点で右左折する場合、自転車が安全確認をせずに交差点に飛び出してくる危険性があります。自転車を巻き込まないように注意しましょう。

信号のない交差点では・・・

交差する道から自転車が飛び出してきて、衝突する危険性があります。左右から自転車が飛び出してくる可能性も考え、十分に速度を落とし安全を確認してから通行しましょう。

自車の前に走行中の自転車を見かけたら・・・

路上駐車している車を避けようと、安全確認をせずに自転車が車道にせり出してきたときに、追突する危険性があります。減速して十分な間隔をとり、場合によっては停止し、先に自転車を通行させましょう

交差点では、自転車の飛び出しや巻き込みに注意しましょう。
自車の前方を走行する自転車とは、十分な間隔をとり先に通行させるなど、心にゆとりを持ちましょう。

今月のクイズの答え