高速道路で急増している重大事故

2012年11月号

2012年1月1日から8月8日までの間に、東日本高速道路株式会社(以下、NEXCO東日本)管内の高速道路で起きた死亡事故は44件で、前年の同時期と比べ約1.5倍になっています。また、死者数は60人で前年の同時期と比べ約1.8倍に急増し、深刻な状況になっています。

どのような事故が急増しているのでしょうか

NEXCO東日本の「高速道路をご利用の際、お客様に知っていただきたいこと」によると、管内の高速道路で起きている死亡事故のうち、事故や故障、渋滞後尾などで停止している車への追突や、事故発生時などに高速道路上で人が後続車にひかれるケースが急増しています。
停止している車への追突による死亡事故は17件発生し、死者数は24人に上り、前年の同時期の死者数(3人)と比べ8倍も増えています。一般道と違い、時速100キロ近い車が走行する高速道路の場合、遠くに車が止まっていると思っていても、あっという間に目の前に近づきます。考え事やよそ見など、ドライバーの気のゆるみや不注意はそのまま重大事故につながる危険性があります。
また、事故や故障などで車を停止したときに、一般道と同じ感覚で車の周辺を歩きまわるなど、車の外に出た人が後続車にひかれてしまうという死亡事故が9件発生し、死者数は10人に上っています。前年の同時期には発生が無く、前年の後半(死者数3人)から急激に増えている死亡事故です。事故や故障などで車を停止した場合、安全対策を的確かつ迅速に行わないと、不幸な事故を招く要因になってしまいます。

グラフ:NEXCO東日本管内で起きた死亡事故の死者数

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事故を未然に防ぐには、走行前に車の点検・整備を行いましょう

高速道路上での不幸な事故を防ぐには、まず故障などで車を停止させないように、走行前に点検・整備することが重要になります。
高速道路を走行する前に、タイヤの空気圧やガソリン、バッテリーやオイルの点検を必ず行い、長距離の高速走行に耐えられるよう車の状態を整えましょう。

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停車中の車に追突しないために、注意して運転しましょう

走行中に運転以外に気をとられ、停止している車に追突しないよう注意して運転しましょう。また、運転前には体調を整え、運転に疲れた時にはサービスエリアなどで休憩をとるなど、心身をリフレッシュして走行しましょう。

ラジオや道路交通情報掲示板などで、近くの事故や渋滞の情報を得たら・・・

速度を控えめにして走行しましょう。

走行中に停止している車を見かけたら・・・

車の周辺に人がいる可能性も考えて減速し、停止中の車と周囲の車の流れに十分注意しながら通過しましょう。

前方に渋滞を発見したら・・・

早めにブレーキを軽く踏み、ハザードランプをつけて、後続車に渋滞を知らせましょう。

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事故や故障のときは、追突されないために安全対策を行いましょう

事故や故障で車を停止したときは、追突などの事故を防ぐため安全対策を的確に、かつ迅速に行いましょう。

  • 1.後続車に危険を知らせましょう
    • 車が動く場合は、速やかに路肩に移動させます。
    • ハザードランプをつけます。
    • 手に発炎筒をもち、故障車と人がいることを合図しながら、車の後方に停止表示器材(三角表示板等)を立て、発炎筒を路上において後続車に危険を知らせます。(ガソリンもれがある場合は、発炎筒の取り扱いに十分注意してください。)

車の外に出て歩き回らないようにしましょう
すぐに車の外に出て車の様子を見て回ったり、事故の際に相手のドライバーと高速道路上で話すのは大変危険な行為です。特に、夜間やトンネル内では視界が悪くなるので、停止中の車の近くに人がいることを後続車が気づかないことがあり、事故の危険性が高くなることを十分認識しましょう。また、避難のために車の外に出るときは、周囲に危険が無いか十分に注意しましょう。

走行中に事故や故障で停止している車を見かけたときは、周辺に人がいる可能性を考え、十分注意して通過しましょう。
また、高速道路上で、車を停止する行為は大きな危険を伴います。万一、事故や故障で車が停止したときは、車の周辺を無用に歩き回らずに、速やかに後続車に危険を知らせ、全乗員を安全な場所に避難させて、助けを呼びましょう。