雨天時の安全走行~視界が悪い雨天時に、歩行者の行動を把握するためには~

2013年6月号

今月のクイズ

2002年~2011年の10年間に東京都内において、雨天時に起きた人対車両の交通事故死者数のうち、歩行者が横断歩道を渡っている時の死者数の割合は以下のどれでしょうか。

  • (1)約28%
  • (2)約38%
  • (3)約48%

雨天時は、視界が悪く歩行者の行動を把握しにくくなるので、運転には一層の注意が必要になります。
今月は、雨天時はどのような状況で死亡事故が起こりやすいのか、どのようなことに気をつければよいのかをみてみましょう。

雨天時は視界が悪く、歩行者を発見しにくくなり危険です

2002年~2011年の10年間に東京都内で起きた交通事故での死者数を天候別にみると、雨天時の人対車両による死者数の割合(図1)は約44%で、晴天時に比べると約10%高く、雨天時には、歩行者の死亡事故が発生する危険性は晴天時より高いことがわかります。
雨天時には、ワイパーで雨水を払いきれない箇所がフロントガラスにできたり、雨が強いと視界が悪くなり、道路を横断しようとする歩行者や路肩にいる歩行者を発見しにくくなります。
さらに、雨天時の昼夜別の人対車両の事故による死者数をみると(図2)、夜間の死者数は昼間に比べ約3倍ほどに増えています。
雨天時の夜間は視界が一層悪くなる上、路面が雨に濡れて光が反射し、道路のセンターラインや標識が見えにくく、横断歩道等に気付かずに通過してしまう危険性があります。また、雨によって対向車などのヘッドライトの光が乱反射して目が眩み、横断歩道や路肩にいる歩行者を発見しにくくなる可能性が高まり大変危険です。

(図1)雨天時と晴天時の事故状況別にみた死者数の割合
(図2)雨天時の昼夜別の死者数

出典:図1、図2共に警視庁の「警視庁の統計(平成14年~平成23年)」より弊社作成

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雨天時の歩行者の行動を知り、注意をはらいましょう

では、雨天時の歩行者はどのように行動するのかをみてみましょう。

雨が降り始めると…
歩行者は雨を避けようと足早になり、周囲を見ずに行動する危険性があります。

雨が本降りになると…
歩行者は水溜りが気になり下を向いて進むことがあり、車両に気が付かないことがあります。

風が出てきて雨が強くなると…
歩行者は雨の音で車の近づく音も聞こえにくくなり、雨が差し込む方向に傘を向けることに注意が向いてしまい、車両に気が付かない危険性が高まります。

人通りの多い商店街や住宅街、横断歩道の周辺などを走行するときは、ヘッドライトを点灯して歩行者に自分が運転する車の存在を知らせ、速度を十分に落として歩行者の動きに注意をはらいましょう。

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雨天時の視界を良くして、「かもしれない」運転をしましょう

フロントガラスに汚れや油膜が付着していると、雨天時にウォッシャ液を使用しワイパーをかけても、油膜が取りきれず視界がにじんだようになります。フロントガラスの清掃やワイパーの点検整備を、日頃からこまめに行い視界を良くしましょう。
夜間や周囲が薄暗くなっている時は、早めにヘッドライトを点灯し、歩行者や周囲に自分が運転する車の存在を知らせましょう。また、速度を十分に落として、「信号があるから横断歩道があるかもしれない」「歩行者が道路を横断するかもしれない」と予測し、十分に注意して運転しましょう。

雨天時に走行する時は、十分に速度を落とし、周囲の歩行者の動きに注意をはらいましょう。
フロントガラスの清掃やワイパーの点検整備を日頃から行い、雨天時の視界を良くしましょう。夜間や周囲が薄暗くなっている時は、早めにヘッドライトを点灯し、歩行者に自分が運転する車の存在を知らせましょう。また、「歩行者が道路を横断するかもしれない」と予測し、十分に注意して走行しましょう。

今月のクイズの答え