居眠り運転の危険性

2013年10月号

今月のクイズ

長時間、長距離走行のときに利用することが多い高速道路ですが、休憩などができる施設SA(サービスエリア)、PA(パーキングエリア)は、約何kmおきにあるでしょうか?

  • (1)SA=100km、PA=50km
  • (2)SA=50km、PA=15km
  • (3)SA=30km、PA=5km

「運転中についうとうとしてしまった」など、居眠り運転でヒヤリとした経験はありませんか。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)が近年注目されていますが、このような病気でなくても、日常的に居眠り運転を引き起こす危険性があります。今月は、どのようなときに居眠り運転になりやすいのか、また、居眠り運転の怖さをみてみましょう。

居眠り運転と前日の睡眠時間との関係

「急な仕事が舞い込んで残業することになった」「同僚たちと話がはずんで帰宅が遅くなってしまった」等、就寝時間が遅くなることは珍しくありません。その結果、翌日の運転では眠く感じることがあります。では、前日の睡眠時間がどのくらいになると、居眠り運転による事故が起きやすくなるのでしょうか。
公益財団法人交通事故総合分析センターでは、1996年~2006年までの10年間に起きた約2,000件(前日の睡眠時間が12時間以下)の交通事故の中から、100件ほどの居眠り運転が原因のひとつになった事故を抽出し、居眠り運転事故の特徴(下図)を分析しました。それによると、前日の睡眠時間が4時間以下になると、居眠り運転事故の発生率が急上昇することがわかります。また、2006年に厚生労働省が行なったトラックドライバーを対象にした「過労運転等による交通労働災害防止に係る調査研究」によると、睡眠時間が5時間未満のトラックドライバーは、5時間以上のドライバーに比べてヒヤリ・ハット体験が2.3倍も多く、睡眠不足が事故を起こす可能性を高めていることがわかります。

図:前日の睡眠時間ごとにみた居眠り事故が発生する割合

出典: 公益財団法人 交通事故総合分析センター
平成21年3月発行「運転者の集中度低下が原因で発生する事故の調査(平成20年度 交通事故例調査・分析報告書)」より弊社作成

居眠り運転は飲酒運転とよく似ている

もし「目隠しをして車を運転してください」といわれても、とても怖くて運転できないでしょう。しかし、居眠り運転は、「怖い」「危ない」という意識がないために、目隠し運転より事故を起こす危険性が高くなると考えられます。 居眠り運転では、1 運転がふらつき、2 走行車線を維持することが難しく、3 中央線を越えたり、路外逸脱したりすることにより、被害が大きい事故につながりやすくなります。また、4 速度のコントロールも難しくなり、5 反応時間が遅れ、6 ブレーキも遅れ、7 危険の回避行動がとれなくなります。
この運転状態は、飲酒運転とよく似た状態といえます。
お酒を飲んでの運転は、危険であり、事故が起きた場合は甚大な被害を及ぼします。また、ドライバーにお酒を提供した人まで罪に問われます(飲酒運転ほう助罪)。居眠り運転は、この飲酒運転とよく似た状態であるため、同じくらい危険であることを覚えておきましょう。

居眠り運転を防止するために

居眠り運転を防止するために、次のようなことに注意して運転しましょう。

まずは、日頃の体調管理、規則的な生活リズムを意識することから始めましょう。翌日に運転するときは、十分な睡眠時間をとるようにしましょう。

今月のクイズの答え