わき見運転の危険性

2014年11月号

今月のクイズ

2013年中に起きた死亡事故件数を法令違反別にみると、漫然運転が一番多く、次いでわき見運転が続きます。
では、わき見運転が占める割合は次のうちどれでしょうか。

  • (1)14%
  • (2)12%
  • (3)10%

運転中にわき見をして、ひやっとした経験はありませんか。今月は、「ほんの数秒」のわき見がどのくらい危険か、前方に注意を向けるためにはどうすればよいかをみてみましょう。

単調な直線の道は緊張感が薄れて、わき見運転が多くなる

図1は、2006年~2010年の5年間の死亡事故件数のうち、道路の形状別に、事故の要因をわき見運転(漫然運転を含む)とそれ以外に分けて比較したものです。わき見運転(漫然運転を含む)は、運転操作が複雑なカーブや交差点では少なくなり、運転操作が比較的単調な直線の道路で多くなっています。
図2は、車と車の正面衝突(昼間の直線道路、速度30km/h~60km/h)による死傷事故のうち、どのような要因でわき見運転をしたのかを示したものです。これによると、オーディオ操作や物の出し入れ等運転に関係のない操作や動作を行ったときが全体の約47.4%を占めています。
運転操作が比較的単調になり緊張感が薄れると、ドライバーは「危険は少ない」と判断しがちで、前方から目を離しやすくなり、運転と関係のない動作をしてしまうことにより事故が起きていることがわかります。

図1:道路の形状別にみた死亡事故の要因比較(2006年~2010年) 図2:車と車の正面衝突時のわき見運転の要因(2006年~2010年/昼間の直線道路、速度30km/h~60km/h) (出典:公益財団法人交通事故総合分析センター イタルダ・インフォメーションNo.90 2011年9月「死亡事故は中速域走行に多い」より弊社作成)

前方に注意を向けるためには

わき見をせずに、前方に注意を向けるためには、どうすればよいかをみてみましょう。

気になることに目が向いてしまうときは、一旦車を停めましょう

走行中に、美しい景色に目を向けたり、目的地を探すためにキョロキョロと目を前方以外に向けたりせずに、安全な場所に車を停めてから景色を眺めたり、目的地を確認したりするようにしましょう。
また、同乗している小さい子どもがぐずったり騒いだりしていると、気になってしまいます。そのようなときは、一旦安全な場所に車を停め、子どもが落ち着いてから走行しましょう。

運転に関係のない操作や動作は、車を停めて行いましょう

運転中に、カーナビやスマートフォン等の画面を注視したり、携帯電話を手に持って通話したりすることは、道路交通法(第71条5の5)で禁じられています。
カーナビや携帯電話に限らず、物の出し入れやオーディオ等、運転に関係のない操作や動作は、意識が運転から離れてしまい、事故を起こす危険性があります。携帯電話は走行前に電源を切るか、ドライブモードに設定しましょう。
カーナビを操作したり物を出し入れするときは車を停めてから行いましょう。

座席やダッシュボードの上はきれいにしましょう

走行中、座席やダッシュボードに置いた物が崩れたり落ちたりすると、気になって視線が前方からそれてしまう危険性があります。
携帯電話や細かい物はダッシュボードの中にしまい、バッグや荷物はトランクに入れるか座席に固定しましょう。また、座席やダッシュボードの上は常にきれいにしましょう。

安全の確認を行ったら、すばやく前方に目を戻しましょう

バックミラーや標識の確認等、運転中に前方から目を離し、周囲の安全の確認作業を行う場合があります。
運転中は、常に進行する方向に危険があることを意識して、安全の確認を行ったらすばやく前方に目を戻しましょう。

常に進行する方向に危険があることを意識して、安全の確認を行ったらすばやく前方に目を戻しましょう。

今月のクイズの答え