チャイルドシートを正しく使用しよう

2015年2月号

今月のクイズ

2014年4月に実施されたチャイルドシートの使用状況の調査を年齢別にみると、1歳未満の乳児の使用率は83.4%、1~4歳児の使用率は63.4%でした。では、5歳児の使用率を次の中から選んでください。

  • (1)60.5%
  • (2)40.5%
  • (3)20.5%

ドライバーには、骨格や身体の形成が未発達な子どもの身体を走行中の衝撃から守るため、チャイルドシートを正しく使用する義務があります。今月は、6歳未満の子どもが乗車中に事故に遭い死傷した際のチャイルドシートの使用状況を通して、チャイルドシートを正しく使用するためのポイントについてみてみましょう。

子どもを乗車中の危険から守るために、チャイルドシートを使用しましょう

公益財団法人交通事故総合分析センターが調査した、車に乗車中の子どもが死傷した際のチャイルドシートの使用状況をみてみましょう。
子どもが死傷した事故におけるドライバー本人のシートベルト着用率は、97.3%と高くなっています(図1)。それに対し、同乗していた子どものチャイルドシート使用率は66%と低く、さらに、適正に使用していたケースは58%まで下がります。チャイルドシート不使用の事例の中には、子どもが大人用のシートベルトを着用していたケースがみられました。また、チャイルドシートも大人用のシートベルトも着用していなかった子どもが21%もいました。「子どもを乗車中の危険から守るためには、チャイルドシートの使用が不可欠である」という意識が希薄なドライバーが多いことがわかります。

図1:子どもが死傷した事故時のドライバーのシートベルト着用状況と子どものチャイルドシート使用状況(平成15年~24年合計)

また、子どもの死傷事故をドライバーの世代別にみると、25~39歳の親世代でのチャイルドシート使用率は68%であるのに対し、55歳以上の祖父母世代は49%と半数を下回ります(図2)。さらに、祖父母世代が適正に使用しているケースは38%と非常に低く、チャイルドシートの必要性を理解していなかったり、適正に使用できていない様子がうかがえます。

図2:ドライバーの世代別にみた、死傷した子どもへのチャイルドシートの使用状況(平成15年~24年合計) (出典:公益財団法人交通事故総合分析センター イタルダ・インフォメーションNo.106 2014年7月「幼児の自動車乗車中の事故」より弊社作成)

チャイルドシートを正しく取り付けて使用しましょう

チャイルドシートは、骨格や身体の形成が未発達な子どもの身体を、走行中の衝撃から守るためにあります。6歳未満の子どもを乗車させるときには、ドライバーはチャイルドシートを使用する義務(道路交通法71条3の3)があり、違反すると点数1点(道路交通法施行令 別表第2)が付加されます。
子どもの成長に合わせて、乳児用のシート・幼児用のシート・児童用のシートと、適切に交換をする必要があります。製品によって、取り付け方や着用の仕方に違いがありますが、ここでは使用する時の注意すべきポイントについてみてみましょう。

チャイルドシートは、後部座席に取り付けましょう
チャイルドシートを助手席に取り付けて使用した場合、事故時にエアバッグが開いて子どもを圧迫してしまう危険性があります。チャイルドシートは、後部座席に取り付けましょう。また、歩道側に面した後部座席に取り付ければ、子どもの乗り降りを安全に行うことができます。

乳児用のシートは45度の傾斜で取り付ける

乳児用のシートが平らだと、急ブレーキ等の衝撃を受けた時に、乳児が前方にずれて負傷する危険性があります。乳児が安全かつ快適な傾斜である45度にして取り付けましょう。

取り付け用の腰ベルトをしっかり締める

車のシートベルトを利用してチャイルドシートを取り付ける際に、腰ベルトの部分が緩んでいると、取り付けたチャイルドシート自体が衝撃で動き、乳幼児が負傷する危険性があります。腰ベルトの緩みが無いようにしっかりと締めましょう。

乳児用・幼児用のシートの肩ベルトは、身体にぴったりと着ける

乳児用・幼児用のシートの肩ベルトの部分に、隙間やよれがあると、身体がずれたり首や腕が肩ベルトに絡まったりして危険です。調整用ベルトを引っ張りながら、肩ベルトに緩みがないようにし、子どもの身体をしっかりと固定しましょう。

乳児用のシート

子どもが生まれて初めて車に乗るときから、乳児用のシートで守りましょう。

幼児用のシート

体重が10kg を超え、乳児用のシートが窮屈そうになったら幼児用のシートに交換しましょう。

児童用のシート

幼児用のシートが窮屈そうになったら、児童用のシートに交換しましょう。
背の低い子どもが大人用のシートベルトを使用していると、急ブレーキ等の衝撃があったとき、腰ベルトで腹部を圧迫したり、肩ベルトで首を絞めたりしてしまう危険性があります。子どもが6歳を過ぎても、身長が135~140cmになるまでは児童用のシートを使用しましょう。

(出典:一般社団法人日本自動車連盟 「はじめてのチャイルドシートクイックガイド」 http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/childseat/index.htm を参考に弊社作成)

子どもを車に乗せるときは、交通事故や急ブレーキ等の衝撃から身体を守るため、チャイルドシートを正しく取り付けて使用しましょう。

今月のクイズの答え