自転車に乗るときも交通ルールを守ろう

2015年5月号

今月のクイズ

2013年中に、悪質で危険な違反行為をした自転車の運転者に対し、警察官が注意を喚起するために指導警告票の交付を行った件数を、次の中から選んでください。

  • (1)410,808件
  • (2)1,410,808件
  • (3)2,410,808件

自転車は、道路交通法上「軽車両」に属しており、バイクや四輪車と同じ「車両」の仲間です。したがって、道路上の交通ルールを守る義務があり、違反した際には罰則が科せられる場合があります。今月は、悪質で危険な運転を繰り返す自転車の運転者に対する法的措置と、自転車に乗るときの交通ルールについてみてみましょう。

違反行為を繰り返す自転車の運転者には「自転車運転者講習」の受講が義務付けられます

警察庁のデータによると、2014年中の自転車が関連する死亡事故件数のうち、約8割が自転車側の違反で発生しています。その内容をみると、周囲の安全確認の怠たりや不適切な運転操作等の「安全運転義務違反」が37.1%で最も多く、交差点を安全に進行する義務を怠った「交差点安全進行義務違反」が9.8%、一時停止を怠った「一時不停止」が9.0%と続き、悪質で危険な自転車の運転が重大な事故に繋がっていることがわかります。
2015年6月には、以下に挙げる悪質で危険な違反行為をして3年間に2回以上摘発された自転車の運転者は、「自転車運転者講習」の受講が義務付けられるようになります。なお、この受講命令に従わなかった場合は、5万円以下の罰金が科せられます。

自転車の運転者による悪質で危険な違反行為

( )内は道路交通法の対応条文

車道の走行

  • 通行禁止の標識がある道路を走行した (第8条第1項)
  • 車道右側や歩道、通行が許可されていない場所を走行した (第17条第1項、第4項又は第6項)
  • 路側帯の通行時に、歩行者の通行を妨害し徐行せずに走行した (第17条の2第2項)
  • 一時停止の標識や停止線がある場所で、一時停止を怠った (第43条)

歩道の走行

  • 自転車も通行できる歩道で、歩行者に注意せず徐行しないで走行した (第9条)
  • 自転車も通行できる歩道で、徐行や一時停止をせずに歩行者の通行を妨害した (第63条の4第2項)

交差点の進行

  • 信号を無視して進行した (第7条)
  • 交差点での交通ルールを守らず、他の車両や歩行者の安全な進行を妨げた (第36条)
  • 交差点で右折する際に、対向する車両の進行を妨げた (第37条)
  • 環状交差点での交通ルールを守らず、他の車両等の安全な進行を妨げた (第37条の2)

踏切の進行

  • 警報機が鳴っている、または遮断機が下りはじめている(下りている)踏切に入った (第33条第2項)

運転態度や操作

  • 飲酒して走行した (第65条第1項、第117条の2第1号)
  • 危険な運転操作や前方をよく見ていない等、安全運転を行う義務を怠った (第70条)

自転車の整備

  • ブレーキが無い、または整備不良の状態で走行した (第63条の9第1項)

(出典:警視庁「自転車運転者講習制度」より弊社作成)

自転車に乗るときも交通ルールを守り、安全に走行しましょう

自転車もバイクや四輪車と同じように、交通ルールを守らなくてはいけません。
自転車に乗るとき、特に注意すべき交通ルールをみてみましょう。

車道の走行

車道を走行しましょう
自転車は「車両」の仲間です。車道と歩道の区別がある道路では、車道を走行しましょう。(但し、運転者が13歳未満または70歳以上の場合、身体に障がいがある場合は、歩道を走行できます。)
左側を走行しましょう
自転車は、道路の右側や中央は走行することができません。車道の左側に寄って走行しましょう。
一時停止して、必ず安全確認を行いましょう
飛び出しや出合い頭の事故を防ぐため、一時停止の標識や停止線のある場所では、一時停止を実行し、周囲の安全を確認してから走り出しましょう。

歩道の走行

歩行者を優先し、徐行して走行しましょう
自転車の通行が許可されている歩道でも、歩行者の通行を妨げてはいけません。すぐに自転車を止めることができるスピードで、車道寄りを走行しましょう。また、歩道に人が多いときは、自転車を押して歩きましょう。

交差点の進行

信号を守りましょう
交差点では信号を守り、周囲の安全確認を行ってから進行しましょう。
二段階の右折を行いましょう
右折する際は二段階右折を行いましょう。

運転態度や操作

飲酒運転は禁止です
飲酒した状態での運転は、ハンドルをとられたり、危険に気づくのが遅れる可能性が高く、事故に繋がりやすくなります。お酒を飲んだら、自転車に乗るのをやめましょう。
二人乗りや並んで走行するのはやめましょう
二人乗りはバランスを崩しやすく、事故に繋がる危険性があります。また、並んで走行すると、他の車両や歩行者の進行の妨げになったり、話に夢中になって周囲の状況が把握できず、事故に繋がる危険性があります。二人乗りや並んで走行するのはやめましょう。
早めにライトを点灯しましょう
前方の視界を確保し、他の車両や歩行者に自分の自転車の存在を知らせるため、夕方になり暗くなってきたら、早めにライトを点灯しましょう。

自転車に乗るときも交通ルールを守り、周囲の交通状況を把握して安全に走行しましょう。

今月のクイズの答え