高速道路での逆走事故に気をつけよう

2015年11月号

今月のクイズ

高速道路の出口を通り過ぎてしまい、後続車を認識していたにもかかわらず、車を無理やりバックさせて、死傷事故を起こしました。このドライバーに科せられる可能性がある、最も重い量刑を次の中から選んでください。

  • (1)懲役20年以下
  • (2)懲役15年以下
  • (3)懲役7年以下

高速道路のインターチェンジで、さまざまな行き先を示す案内標識に、戸惑ったことはありませんか?また、逆走事故のニュースを耳にしたことはありませんか?
今月は、高速道路での逆走の実態を踏まえ、誤って逆走しない、逆走事故に巻き込まれない方法について考えてみましょう。

高速道路の逆走は、不注意や身勝手な行動で起きている

高速道路での逆走による交通事故または逆走車両の確保は、2011~2014年の4年間に739件発生しており、その51%がインターチェンジやジャンクションで起きています(図1)。ドライバーの年齢をみると、65歳以上の高齢者が約70%と多くを占めますが、65歳未満も少なくありません。逆走したドライバーの状態は、「認知症」や「飲酒」等の状態の方が15%で、「その他」が83%でした。「その他」の逆走時の状況をみると「道や標識を見誤って出口から進入してしまった」という不注意で発生したケースと「行き先の間違いに気づき、方向転換して逆走した」という身勝手な行動で発生したケースが多くなっています(図2)。
高速道路で逆走車と衝突すれば、死亡事故につながることは容易に想像することができます。特に、インターチェンジ等の多方面から合流する場所では注意して進行する必要があります。

図1:逆走発生箇所(2011~2014年)(出典:高速道路株式会社6社 平成27年4月28日「高速道路における逆走の発生状況と今後の対策(その2)」より弊社作成)

 図2:逆走時の状況(出典:NEXCO 東日本・中日本・西日本・(一財)道路厚生会「知って得するセーフティドライブ~高速道路と上手につきあう方法~」より弊社作成)

誤って逆走しない、逆走事故に巻き込まれないための方法

高速道路において、誤って逆走しない、逆走車と遭遇したときに事故に巻き込まれないための方法を考えてみましょう。

逆走車にならないために

目的の車線を見つけて進行できるように、予め準備しましょう

インターチェンジやジャンクションでは、多方面に道が分かれ、案内標識が複雑になっている箇所があります。
初めて利用する高速道路では、予め行き先や経路を地図やカーナビ等で調べ、迷わずに目的の案内標識を見つけられるようにしましょう。
案内標識に従い、車線を誤らないように注意して走行しましょう。

目的の出口を通り過ぎたら、次の出口で降りましょう

出口を通り過ぎてしまった場合、周囲に車が見あたらなくても、車線や路肩をバックしたり、Uターンで逆走してはいけません。300m後方から100km/hの速度で車が近づいていたとしたら、10秒で自分の車に到達し衝突事故を起こす危険性があります。
出口を通り過ぎてしまったら、速度を緩めずに次の出口で降りましょう。

逆走事故に巻き込まれないために

1. 逆走車の情報を得たら、速度を落とし、車間距離をとって、通行帯の左側を走行しましょう

高速道路で逆走車が発生すると、情報板やハイウェイラジオで情報が提供されます。
逆走車のドライバーは走行車線を走行しているつもりで運転しているので、自分の車から見ると追い越し車線を逆走してくる傾向があります。逆走車発生の情報を得たら、速度を落とし、車間距離を十分にとって、通行帯の最も左側を走行しましょう。

2. 逆走車を発見したら、路肩に避難しましょう

逆走車を発見したら、路肩等に停車して衝突を避けましょう。携帯電話等で、道路緊急ダイヤル(#9910)か警察(110番)に通報しましょう。

高速道路の逆走は危険です。案内標識に注意して正しく進行し、出口を通り過ぎてしまったら次の出口で降りましょう。逆走車を発見したら、路肩に停車しましょう。

今月のクイズの答え