ロータリーやラウンドアバウトを通過するときの注意点
2017年2月号
今月のクイズ
ラウンドアバウトの運用が開始された2014年9月1日から2015年10月末までの1年2ヶ月の間に、全国のラウンドアバウトで起きた死亡重傷事故の件数を、次の中から選んでください。
- (1)0件
- (2)10件
- (3)20件
円形を周回するように通過するタイプの交差点には、ロータリー(円形交差点)とラウンドアバウト(環状交差点)の2種類があります。ロータリーは駅前に多いので通ったことがあると思いますが、ラウンドアバウトはまだ数が少なく「見たことがない」と言う方もいらっしゃるでしょう。
今月は、ロータリーとラウンドアバウトの違いやルール、通行するときの注意点をみていきましょう。
ロータリーとラウンドアバウトは、優先して通行できる車に違いがある
ロータリーやラウンドアバウトは、時計回りで周回し、目的の道路に出るまでの交差点です。普通の交差点と違い右折がないため、対向車との衝突事故のおそれがありません。
ロータリーは左側の道路から進入する車が優先ですが、信号や標識による交通規制で、周回している車が優先される場合があります。さらに駅前ロータリーでは、人や車が集中するうえ、信号や一時停止の規制があったり、ロータリー内にバス停があったりして通過しにくい状況が見受けられます。
一方ラウンドアバウトは、周回している車が優先され、進入する車は道を譲らなければなりません。信号などによる規制がなく、人や車の流れも一定に決められており、ラウンドアバウト内で車が駐停車することが禁止されているため、ルールを守れば安全に通行できます。しかし、「いつウィンカーを出せばよいのか」、「ルールを把握していない人がいると怖い」といった利用者の声※もあり、初めて通行するときに戸惑いを感じるようです。
- ※焼津市ラウンドアバウト社会実験協議会 2014年3月「焼津市関方ラウンドアバウト社会実験報告書」より
駅前ロータリーやラウンドアバウトを通過するときのルールや注意点
駅前ロータリーもラウンドアバウトもルールや注意点を把握すれば、安心して通過することができます。そのルールと注意点をみてみましょう。
駅前ロータリーを通過するときのルールと注意点
ラウンドアバウトを通過するときのルールと注意点
ロータリーは進入する車が優先で、ラウンドアバウトは周回している車が優先して通過できる交差点です。周囲をよく見て徐行で進入し、交通規制に従って安全に通過しましょう。
今月のクイズの答え
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(警察庁交通局交通規制課 2015年12月3日広報資料より)
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