警告灯の意味を知っていますか?

2017年3月号

今月のクイズ

左の警告灯はシートベルトを着用していないときにつきます。
では、右の警告灯はどのようなときにつくでしょうか。

スピードメーターなどがあるメーターパネル(計器盤)は、車の各種状態がひと目でわかるようになっていて、その中に車の異常や故障を知らせる警告灯があります。
今月は、「このまま走行を続けると危険です」と知らせる警告灯の意味と、対処の仕方をみてみましょう。

危険を知らせる警告灯がついたときは、素早い対処が求められる

車の整備不良が原因の交通事故は、2007~2011年の5年間に3,653件*発生しています。そのうち、走行中に機能の異常を知らせる警告灯がついていた可能性があるブレーキ、エンジン、変速機、燃料、潤滑装置の不良や故障などによる事故は約20%を占めています。
事故を防ぐためには、危険を知らせる警告灯がついたときの素早い対処が求められます。

(1)すべての警告灯がつくか確認してみましょう

図:警告灯確認手順 エンジンスイッチを「ON」(すべての電装品が使用できる状態)にすると、メーターパネルのランプや警告灯がつきます。警告灯が消灯している場合は、販売店や整備工場でランプを交換しましょう。エンジンをかけると、警告灯は消灯します(多くの車種では、警告灯の色は赤=危険、黄=注意、緑=安全を意味しています。ただし、車種によって同じ警告のマークでも色が違う場合があります。また、点灯や点滅、警告音の有無等も違う場合があります。詳しくは車の取扱説明書をお読みください。)

(2)警告灯が「消えない」、「走行中につく」場合の意味と対処の仕方

走行中にブレーキが利かなくなる

  • 現象:パーキングブレーキがかかっている可能性があります
  • 危険:ブレーキが過熱して利かなくなります
  • 対処:パーキングブレーキを解除しましょう
  • 現象:ブレーキ液が不足している可能性があります
  • 危険:ブレーキの利きが悪くなっています
  • 対処:ブレーキ液の点検・補充をしましょう
  • 現象:ブレーキ系統に異常が発生している可能性があります
  • 危険:突然、ブレーキが利かなくなります
  • 対処:安全な場所に停車し、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

ブレーキ警告灯

急ブレーキをかけたときに、ハンドル操作ができなくなる

  • 現象:ABSの機能に異常が発生している可能性があります
  • 危険:急ブレーキをかけたときにタイヤがロックされ、危険回避するためのハンドル操作ができなくなります
  • 対処:ブレーキ自体は作動するので、ブレーキを強くかけないように気をつけながら、慌てず安全な場所に停車し、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

ABS警告灯(アンチロック・ブレーキ・システム警告灯)

走行中にエンジンが停止する

  • 現象:潤滑油(エンジンオイル)が不足して、エンジンの働きが鈍くなっている可能性があります
  • 危険:ピストン等のエンジン内の部品が焼きつくなどして破損し、エンジンが停止してしまいます
  • 対処:安全な場所に停車してエンジンを切り、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

油圧警告灯

走行中にエンジンが停止する

  • 現象:(車は走行により発電し、バッテリーに充電していますが、)その発電に必要なファンベルトの破損や、バッテリー自体が老化している可能性があります
  • 危険:車を動かすための電子機器に電気が供給されないため、エンジンが停止してしまいます
  • 対処:安全な場所に停車してエンジンを切り、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

充電警告灯(バッテリー警告灯)

走行中にエンジンが停止する

  • 現象:エンジンの温度を維持するための冷却液の不足や、冷却液を冷やすためのラジエーターに異常がある可能性があります
  • 危険:オーバーヒート(エンジンが過熱)して、エンジンが停止してしまいます
  • 対処:安全な場所に停車してエンジンを切り、十分に冷やしてから冷却液の点検・補充をしましょう。警告灯が消えない場合はラジエーターなどが故障している可能性があるので、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

水温警告灯

走行中にエンジンが停止する

  • 現象:エンジンの不具合で排気の温度が高くなっている可能性があります
  • 危険:オーバーヒートして、エンジンが停止してしまいます
  • 対処:過熱した排気管は車の下側を通っているので、地面に枯葉など燃えやすいものがない場所に停車し、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

排気温警告灯

走行中にエンジンが停止する

  • 現象:エンジンの点火や排気などを作動させるための制御システムに、異常がある可能性があります
  • 危険:エンジンが停止してしまいます
  • 対処:安全な場所に停車してエンジンを切り、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

エンジン警告灯

<ハイブリッド車・電気自動車(EV)>

走行中にエンジンや電動モーターが停止する/ブレーキが利かなくなる

  • 現象:車をコントロールするシステムのいずれかに、異常がある可能性があります
  • 危険:原因となる場所がエアコンの場合もありますが、バッテリーやアクセル、ブレーキ系統の異常だとエンジンや電動モーターが停止したり、ブレーキが利かなくなったりします
  • 対処:安全な場所に停車してエンジンを切るまたはEVシステムを停止(スイッチをLOCK)して、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

ハイブリッドシステム警告灯/EVシステム警告灯

走行中に電動モーターが停止する

  • 現象:EVの2つのバッテリーのうち、電動モーターを駆動するためのバッテリーの残量がほとんどなくなっているか、温度が異常に低温もしくは高温になっている可能性があります
  • 危険:電動モーターが停止してしまいます
  • 対処:駆動用バッテリーは電圧が高いので、触れるのは危険です。安全な場所に停車してEVシステムを停止(スイッチをLOCK)して、すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう

出力制限表示灯

車の異常や故障を知らせる警告灯の意味を知り、警告灯がついたら適切に対処しましょう

今月のクイズの答え

エアバッグ警告灯
エアバッグやシートベルトプリテンショナー(衝突時にシートベルトを引き込み、身体を保護するための機能)の機能に、異常が発生したときに警告灯がつきます。衝突時に正常に作動せず、乗員の安全性に支障をきたすおそれがあります。すみやかに販売店や整備工場に連絡しましょう(なお、衝突時に正常な作動をしたときにもつきます)。