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マングローブの繁殖

果実の中で発芽・成長する種子

マングローブの中でも、ヒルギ科のヤエヤマヒルギの仲間、オヒルギの仲間、メヒルギなどの繁殖方法は少し変わっています。果実の中にある種が、まだ果実が母親の木(母樹)についている状態で発芽し、成長をはじめるのです。ヤエヤマヒルギは果実の中で発芽したものが、果実の外に30cm以上の長さにまで成長します。

オヒルギやメヒルギも、ヤエヤマヒルギと同じように果実の中で種が発芽して、成長したものが果実の外に20cm以上も伸びます。

このように果実の中で発芽・成長することを、人間の出産になぞらえて胎生、その種を胎生種子と呼びます。また、発芽・成長したものは種ではないので、胎生芽や散布体などと呼びます。

この胎生芽や散布体を産むのは、約110種類以上あるといわれているマングローブの中では、ヤエヤマヒルギの仲間、オヒルギの仲間、コヒルギの仲間、それにメヒルギなど17~18種類だけです。すべてのマングローブが、胎生ではありません。

マングローブの赤ん坊

ヤエヤマヒルギの仲間のようなマングローブは、人間と同じようにあたかも赤ん坊のような幼植物を生産することで、子孫を増やします。

マングローブの種類