タイヤの空気圧の点検・調整をしていますか?
2017年8月号
今月のクイズ
2016年度のJAFロードサービス救援依頼のうち、「タイヤのパンク、バースト(破裂)、エアー圧不足」での出動件数は2番目に多く、37万5,969件でした。10年前の出動件数と比べるとどのような変化があるか、次の中から選んでください。
- (1)10年前に比べ3割ほど減っている
- (2)10年前とほぼ同じ出動件数である
- (3)10年前より約1.3倍増えている
「タイヤの空気圧を日頃から運転する際に意識していますか?」—— Webでの意識調査*によると、7割を超えるドライバーが「意識している」と答えました。
今月は、走行中のタイヤの実態や、空気圧の低下により起きるトラブルを通し、タイヤの空気圧の点検・調整の仕方についてみてみましょう。
- *一般社団法人日本自動車タイヤ協会 2016年4月 JATMAニュースNo.1200「ゴールデンウィークのドライブに関する意識調査」より
タイヤの空気圧の低下は、バーストにつながる
一般社団法人日本自動車タイヤ協会が、2017年4月に全国9ヶ所で280台の車のタイヤ点検をした結果、53台(約5台に1台)の車がタイヤ整備不良のまま走行していました。そのうち「空気圧不足」が45台(約6台に1台)で最も多くを占め、「タイヤ溝不足」、「釘・異物踏み」が続きます。
点検した車のドライバーに、「エアゲージ(空気圧の計測器)を使用したタイヤの空気圧点検は、主に誰が行っていますか?」と聞いたところ、「ドライバー本人及び家族」と答えたのは約5人に1人にとどまり、それ以外はガソリンスタンドやカーディーラー等のスタッフが点検を行っていました(図1)。また、点検の頻度に関しては、「2~3ヶ月に1回程度」が最も多く、タイヤ点検の期間として推奨されている「月1回以上」と答えたドライバーは、2割を下回っていました(図2)。タイヤの空気圧に関しての意識は高いのに、本人が定期的に空気圧の点検を行っていない様子がうかがえます。

空気圧は、車を使用していなくても徐々に低下します。空気圧が低下すると、タイヤの側面がたわみます。たわんだ部分が縁石などにこすれて傷つき、パンクやバーストにつながる可能性があります。
また、空気圧が低下した状態で高速走行すると、タイヤのたわみが接地面より後方で波を打ったように変形(スタンディングウェーブ現象)しはじめます。そのまま高速走行を続ければ、タイヤが急激に過熱して内部が損傷し、バーストに至り、タイヤが潰れて走行不能となって重大事故につながります。

タイヤの空気圧の点検・調整の方法とは…
車を支えるタイヤは、回転するときにハガキ1枚ほどの接地面で路面をとらえて走り、左右に方向を変え、回転を止めて停止します。安全走行のためには、その接地面が偏らずに均一になるよう、空気圧を点検・調整しなくてはなりません。空気圧の点検・調整の方法についてみてみましょう。
日常点検 日常点検を目視で行いましょう
車に乗る前に周囲を一周し、タイヤの接地面や側面・溝を目視で点検しましょう。
月1点検 1ヶ月に1回以上は空気圧点検を行いましょう
車をあまり使用していなくても、1ヶ月に1回以上はタイヤの空気圧点検を行いましょう。毎日のように車を使用している人は、毎週決まった曜日に点検を行いましょう。空気圧を測定するエアゲージがない場合は、ガソリンスタンドやカーディーラーでエアゲージを借りて測りましょう。
タイヤの指定空気圧を確認しましょう
タイヤの適切な空気圧は、車のドアの内側付近に貼ってある指定空気圧ラベルで確認しましょう(ラベルがない場合は、取扱説明書で確認しましょう)。
- 注:前後のタイヤで指定空気圧が異なる場合があります。また、スペアタイヤ(応急用タイヤ)は指定空気圧が異なります。よく確認しましょう。
タイヤの空気圧を測りましょう
- 1.タイヤが冷めていることを確認しましょう
高速走行した後などタイヤが熱い状態の場合、内側の空気が熱で膨張しており、空気圧が高くなっています。空気圧を測るときは、タイヤが冷めている状態で測りましょう。
- 注:ホイールの変形がないか目視で確認しましょう。
- 注:
- 2.エアーバルブのキャップを外し、なくさないように管理しましょう
ホイール部分に付いているエアーバルブ(空気の調整口)のキャップを外しましょう。キャップは小さいので、なくさないように管理しましょう。
- 注:エアーバルブはゴム製なので劣化します。水で溶かした洗剤を閉まっているエアーバルブにかけると、亀裂などにより空気漏れを起こしている場合は泡ができます。ときどき確認してみましょう。
- 注:
- 3.エアゲージで空気圧を測りましょう
エアゲージを使い、空気圧を測定しましょう。エアーバルブに押し当てる角度を間違えると空気が抜けてしまうので、取扱説明書をよく読んで正しく使用しましょう。
- 4.指定空気圧の+10%以内に調整しましょう
指定空気圧より下回る場合は、空気を調整できるエアータンク等を使い、空気を入れましょう。目安は、指定空気圧より少し高く(指定空気圧の+10%以内)調整しましょう。
指定空気圧より高い場合は、エアーバルブの先端を押して空気を抜きましょう。 - 5.エアーバルブのキャップを取り付けましょう
空気圧の測定や調整が終わったら、忘れずにキャップを取り付けましょう。
- 走行中に、ハンドルが一方向にとられる、車体がガタガタ揺れる等の状態が現れたら、タイヤの空気圧が低下している可能性があります。ハンドルをしっかりと持ち、急ハンドル・急ブレーキを避けてゆっくり減速し、安全な場所へ停止して、タイヤの点検を行いましょう。
安全走行のために、タイヤの目視点検と1ヶ月に1回の空気圧点検・調整を行いましょう。
今月のクイズの答え
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(3)
10年前より約1.3倍増えている(2006年度の「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」での出動件数は3番目に多く、29万6,596件でした)
出典:一般社団法人日本自動車連盟(JAF)「データで見るロードサービス(平成28年度、平成18年度)より