道路標示の意味を理解しよう!
2018年4月号
今月のクイズ
道路標識や道路標示により最高速度が指定されている道路において、最高速度を超過して走行した場合の罰則を、次の中から選んでください。
- (1)15万円以下の罰金
- (2)3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
- (3)6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
路面上には事故を未然に防ぎ、交通が円滑に流れるように道路標示が描かれています。しかし、その描かれた標示の意味を理解していないと、交通事故を招く危険性があります。
今月は、どのような標示があり、それぞれどのように通行すればよいのかをみてみましょう。
道路標示に違反する事故は、死亡事故率が高くなる!
2016年中に起きたドライバーの過失による交通事故のうち、死亡事故が占める割合(死亡事故率)は0.7%でした。死亡事故率を法令違反別(路面に標示があった可能性がある法令違反のみ抽出)にみると、「最高速度違反」が28.7%で約41倍も高くなっており、路面に示されている速度を超過して重大事故に至っている様子がうかがえます(図1)。死亡事故率は下がりますが「通行区分違反」は全事故の約8倍、「追越し違反」「歩行者妨害」「横断・後退等違反」も約2~3倍高くなっています。道路標示の意味を正しく知り、安全に通行することが重大事故を防ぐきっかけになります。

出典:公益財団法人 交通事故総合分析センター 平成28年版「交通事故統計年報」より弊社作成
標示とは
標示には、事故を防ぐために流れを規制する「規制標示」(図2)と、交通が安全で円滑に流れるように指示したり、通行できることを示している「指示標示」(図3)があります。


標示を理解しましょう
路面で標示がどのように描かれていて、安全に通行するためにはどのようにすればよいかをみてみましょう。

路面の標示の意味を理解して、規制や指示に従い安全に通行しましょう。
今月のクイズの答え
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(3)
6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金(道路交通法第22条第1項/(罰則)第118条第1項1号)(ただし、ドライバーの過失により最高速度超過を犯した場合は、3ヶ月以下の禁錮または10万円以下の罰金になります/(罰則)第118条第2項)