Bangladeshバングラディッシュはベンガル湾に形成されたデルタ地帯にある国です。頻繁に発生する洪水、サイクロン、竜巻による森林破壊、土壌劣化、侵食被害に悩まされています。

マングローブ植林活動レポート

将来のマングローブ林形成に向けて7割の苗木が順調に成長しています。

マングローブ植林活動状況

2011年、水牛による食害で多くの苗木を失い、厳しい船出となった公益財団法人オイスカによるバングラデシュの植林活動。2年目の2012年度は、バングラデシュ南部にあるコックスバザール県チョコリア郡ゴマトリ村とドルガット村を植林地に選びました。

洪水による影響はあったものの、7割の苗木が育ち始めているゴマトリ村

ゴマトリ村では、19.5ヘクタールにケオラ、バインという2種のマングローブを植林しました。バングラデシュでは、植林ができる時期が洪水の発生しやすい雨季に限られます。6月に大きな洪水があり、植林後のモニタリングでは、その影響による土砂の堆積で苗木が枯死している箇所が見られました。植林時期が遅い1ヘクタールのところに枯死した苗が集中していますが、その他の18.5ヘクタールの平均生存率は7割を超えていました。
その後の乾季を生き延びた苗木は、この先も生存する確率が高いため、ゴマトリ村での植林活動は順調と考えています。


洪水後に堆積した泥に埋まった苗木


苗木を囲むフェンスを設置


順調な生育を見せるマングローブ

現地森林局の要請で、予定の3倍以上の苗木を植えたドルガット村

5.5ヘクタールにバインというマングローブを植林したドルガット村。当初予定していた苗木は15,125本でしたが、実際は55,430本を植えることになりました。3倍以上の苗木を植えることになったのは、現地森林局の要請で、植林間隔を1メートルまで縮める必要が出てきたためです。
このあたりの自然条件を考えると、これほどの密植にしなくても、順調にマングローブの森を育てることはできますが、新しい植林地では政府との関係構築が重要となります。そのため、当面は政府の考えを受け入れながら、植林活動を進める予定です。
2013年3月のモニタリングによると、苗木の生存率は約70%。乾季が終わり、雨季に入ったことを考えると、今後この生存率が大きく下がることはないと予想されます。この本数の苗木が順調に成長し、立派なマングローブ林になるよう、オイスカは今後も見守り続けます。


ドルガットでも順調に成長している

地域との交流

ドルガット村の住民は強風による風水害に悩まされているためマングローブ植林の実施を歓迎しています。そのため植林実施日には大勢の住民が自発的に参加してくれました。

今後の活動予定

2012年10月から始めた苗の育成も順調に進んでいます。2013年度も、2012年度同様に苗場で育成した苗と購入した苗を組み合わせて、植林をする予定です。