Indiaインドは2006年度の世界全体のCO2排出量に占める割合が4位と高く、今後の人口増加や経済成長からさらにCO2が増えると予測されます。国際的にもこの問題に対して積極的に技術支援が始まっています。

マングローブ植林活動レポート

河川の浸食で多くのマングローブが流失、5年で400ヘクタールの計画が危ぶまれています。

マングローブ植林活動状況

国際マングローブ生態系協会(ISME)が現地NGO「Daheda Sangh」と共に、インド・マングローブ協会の協力を得ながら、5年計画で進めているインドの植林事業。植林地は、インド西海岸、グジャラート州を流れるサバルマティ川の河口域で、現地ヴァドガム村の住民のみなさんが実際に植林を行っています。


2011年の植栽の様子


高さ2m近くにまで伸長


浸食で流出してしまったマングローブ

サバルマティ川が氾濫

河川の浸食によりマングローブが流失し、植林が難航しています。
サバルマティ川が大増水となり、河道が東側に大きく蛇行。植林地が侵食されて河道となり、河川東側の植林地でもヒルギダマシが洪水で流出してしまいました。そのため、2012年度の計画を大幅に変更。流出した地に補植することにしました。

種子の直播きとポット苗の移植。2通りの植栽方法を採用

植栽方法は、剥皮した種子の直播きと、苗畑で生産したポット苗の移植の2通りです。基本は種を直播きし、直播きで生育しなかった場所に補植する際に、ポット苗を移植するという方法をとっています。2012年度は、270万本(1穴に3本植え)のヒルギダマシの種子を直播きし、8万5,000本のポット苗を移植しました。
目標の400ヘクタールの植林を終えるのは、まだ時間がかかりますが、草木1本なかった干潟に200ヘクタールものヒルギダマシが植えられた光景は壮観です。ISMEも住民のみなさんも、いつかこの地で壮大なマングローブ林が見られるようになると期待を寄せています。

地域との交流

インドでの植林活動に欠かせないのが、現地ヴァドガム村の住民のみなさんです。2012年度も、630世帯3,300人が参加しました。


遠くに見えるのはフラミンゴ


村の住民の方がとった魚

今後の活動予定

2013年度は、7月にマングローブ植林技術普及のためのワークショップをインド国内で開催。関係機関との調整作業等も行う予定です。

インドには、4,461平方キロメートルのマングローブ林があり、この植林事業の対象となっているグジャラート州には、約22%にあたる960平方キロメートルが分布しています。内訳は、疎林が762平方キロメートル、やや密な森が198平方キロメートルで、密林はほぼありません。
河川の浸食で消失するなど状況は困難ですが、マングローブの保全と植林を進めることで、自然環境の改善や防波・防風対策、さらには雇用の場ともなれるよう、今後もインドでの植林計画を進める予定です。