Myanmarサイクロンによる被害や、土壌・水質汚染が広がっています。
経済・環境などの様々な方面で各国による支援が行われています。

マングローブ植林活動レポート

長年の植林活動が認められ、住民グループには30年間の森林利用権が与えられています。

マングローブ植林活動状況

NGO「マングローブ植林行動計画(アクトマン)」がFREDA(ミャンマー森林資源環境開発協会)の協力のもとに進めている、ミャンマーの植林活動。14年目となった2012年度も、ミャンマー中南部イラワジデルタ・ピンダイェ森林区にある5つの村で植林を行いました。限られた現場の人員で効率的に植林を進めるため、前年度より村の数を減らしています。

30年間の森林利用権を獲得。書籍の出版で、記念すべき年に

ミャンマーの植林活動の中心は、FREDAと住民のみなさんによるFUG(Forest Users Group)という森林利用グループです。今年も植林地の5つの村から101世帯の住民がFUGに参加しました。
1994年に民間による植林推進を促す法律「社会林業条例(Community Forestry Instruction)」が制定され、植林した人とその家族には持続的管理を条件に30年間の森林利用権が与えられます。FUGはその認定を受けています。
また5月には、アクトマンが書籍『ピンダイエの10年』(英語・ミャンマー語)を出版。ミャンマー植林事業にとって、2012年度は記念すべき年になりました。この書籍は、1999年から10年間のミャンマー植林事業を総括したもので、8月には出版記念会も開催されました。


植林後10年のオヒルギ


オヒルギの仲間の胎生種子

水不足や食害の被害がありながら、約85%の活着率に

2012年度に植栽した苗木の総数は29万2,300本。樹種は、ヒルギダマシやオヒルギの仲間など、計6種類です。
苗木が活着して、順調に生育するかどうか、大きく影響するのが雨期の間の水量です。水分豊かな土壌で、苗木の垂直根が十分にのびなければ、その後の乾期の土壌乾燥には耐えられません。2012年12月の調査によると、平均活着率は約85%と、前年度の約94%よりは低いものの、水不足やカニによる食害・ネズミによるかく乱などがあったことを考えると、なかなかの活着率です。
苗床で苗木を育ててから植栽するため、手間もコストもかかるミャンマーの植林活動ですが、FREDAとFUGの努力によって、マングローブ林は順調に拡大しています。

地域との交流

住民のみなさんは、FUGの一員として、植林活動はもちろん、その後のマングローブの管理等にも積極的に参加しています。苗木の植え付け作業には、環境教育の一環として地元の小学生も参加しました。
アクトマンは、書籍『ピンダイエの10年』を住民に配布。さらにはFREDAのスタッフを日本に招き、最新のマングローブ研究事例やエコツーリズムの取り組みなどを視察・研修してもらいました。この経験を生かし、現地にマングローブ大学を設立する構想もスタートしました。


地元の小学生も植え付けに参加


葉で編むマットレスは主要な地場産品

今後の活動予定

2013年度の植林予定地は100ヘクタール、苗木の数は33万本です。2012年は天候不順でマングローブ種の開花結実が遅れ気味でしたが、2013年春に充分な量のオヒルギの仲間の種子や他種の山引き苗を確保したので、計画通りに植林を実施できそうです。