Philippineフィリピン・ルソン島は、外洋に面していて巨大な波と高潮の影響を受けやすい地形です。植林地ホセ・パンガニバンでは、かつて金・銅・鉄などの鉱山により栄えましたが、岩盤採掘により、川や沿岸の海に汚染土壌が流出、蓄積し環境に悪影響を与えています。土壌流出や自然災害による被害から人々とその生活を守る意味で重要なプロジェクトです。

マングローブ植林活動レポート

植林したマングローブの様子

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

ホセ・パンガニバン
ヤエヤマヒルギ

フィリピンでは、1999年よりNGOオイスカが中心となり、マングローブ植林活動を実施しています。高潮などの自然災害から人々を守ることを目的としています。

マングローブ植林活動状況

2022年11月、ケソン州サンフランシスコ町Casay村で、漁民グループ、天然環境資源省地域スタッフとともに、マングローブのポット苗3,000本の植林を実施しました。4カ月後にモニタリング調査したところ、47%のマングローブが成長を続けています。
また、同じくサンフランシスコ町Cawayan村でも、胎生種子とポット苗で合計672本のマングローブを植えました。住民グループの観察報告によると、ポット苗よりも胎生種子のほうが、生存率が高い傾向があるため、今後は野生の苗の直植えも行うことを検討しています。


Casay村の植林予定地


ポット苗を植林している様子


4カ月後も順調に生育しているマングローブ

植林地の様子

従来の植林地を維持管理することのほかに、新たな植林地探しも実施しています。11月には、ルソン島の半島Calauag町にある植林候補地の情報を得たことから、調査団を編成して現地に赴きました。そして、内陸側にあった養殖池3.78ヘクタールは、マングローブの植林・生育に適していることがわかりました。
また、北カマリネス州ホセ・パンガニバンでのマングローブ植林の調整役スタッフから、新たな植林候補地3カ所の情報を得ました。こちらも準備が整い次第、調査を実施する予定です。


新たな植林地候補Calauag町の養殖池跡地


Calauag町Dapap村を訪問し、プロジェクトを説明している様子


マングローブの維持管理活動に参加した子どもたち

今後の活動予定

サンフランシスコ町の植林地では、維持管理を中心とした活動を行っていきます。また、新たな植林地候補の調査も継続して行っていきます。