Thailand近年、タイはめざましい経済成長と、都市化に伴うあらゆる種類の公害、環境汚染が進んでいます。アジア屈指の農業国でもあり、化学肥料や農薬の使用による環境汚染、森林破壊などの問題が健在化しています。

マングローブ植林活動レポート

豊かな生態系のマングローブ林が復活。住民の植林活動への参加も、ますます活発になっています。

マングローブ植林活動状況

2000年に始まった、タイ・ラノーン県での植林活動も13年目に突入。2012年度も、公益財団法人オイスカが、タイ王国天然資源環境省の協力を得ながら、住民のみなさんと50ヘクタールに植林しました。
活動前の植林地は、過去の高木伐採で荒れはて、ヒルギダマシ系のマングローブの木がまだらに残り、多くの草が生い茂る状態でした。木の密度が低く、自然の力によるマングローブの再生を待つだけでは、生物多様性のもたらす自然の恵みを受けるまでに相当の時間がかかります。そこで、まずは住民のみなさんと話し合い、草刈り等の準備作業から植林活動を開始しました。
今では、再生したマングローブ林がさまざまな動植物のすみかとなり、豊かな生態系を取り戻し始めています。住民に収入をもたらし、生活の支えとなっているのが、魚やカニなどの海産物です。また、マングローブ林が強い波や嵐から守る防波堤の役割も果たしてくれています。
2012年度に植林した156,250本の苗木の活着率は86%。この苗木も、いずれは豊かな生態系を生み出すマングローブ林となるよう、住民のみなさんと一緒に成長を見守り続けます。


植林地の準備、草刈り作業


苗木を準備する参加者


植林されたマングローブ

地域との交流

植林活動に参加する住民がさらに増え、マングローブ林保護に対する意識は高まっています。毎回、40人程度の住民が活動に参加し、住民グループ同士のネットワークも広がっています。
植林活動を小学校の環境教育に取り入れていることもあり、子どもたちの参加も増えています。13年という歴史を持つため、子どもの頃から植林活動に参加している住民も多いラノーン県。小さい頃に植林を経験したことで、大人になってからも自然保護の大切さを感じているという住民も多いようです。


植林地へ苗木を運ぶ様子


環境教育で植林に参加する子どもたち


地域住民によるマングローブの森の活用

今後の活動予定

2013年度は新規植林はせず、補植、草刈、モニタリング、メンテナンス等を行う計画です。