Thailand近年、タイはめざましい経済成長と、都市化に伴うあらゆる種類の公害、環境汚染が進んでいます。アジア屈指の農業国でもあり、化学肥料や農薬の使用による環境汚染、森林破壊などの問題が健在化しています。

マングローブ植林活動レポート

タイでは、1999年よりNGOオイスカがラノーン県のマングローブ資源開発局の協力を得て、地元の住民のみなさんの参加に重点を置いたマングローブの植林活動を実施しています。第二次世界大戦後、スズの採掘、エビの養殖場や船着場の造成、炭作りなどの開発により伐採されたマンローブ林を再生することを目的としています。
これまでの植林活動で、住民のみなさんはマングローブ林について理解を深め、その大切さを実感し、多くの人が自主的に植林活動、保全活動に参加するようになってきました。

マングローブ植林活動状況

2013年度は、すでにⅢ期(2009年~2013年)の目標面積を達成していたため、ラノーンの植林地においてマングローブ林の草刈り、補植などを実施しました。また、村の人たちとこれまで実施してきた植林活動について振り返り、活動についての理解度を確認しながら計画的に活動を進めていく準備を整えました。
これまで15年間のマングローブ植林活動により、荒れていた1,116ヘクタールのマングローブ林は再生し、豊かな森に育てることが出来ました。


草刈りの様子


2009年の植林地。5年後の様子


2000年の植林地。9年後の様子

植林地の様子

このプロジェクトは、タイ政府によりマングローブ保全活動のモデルケースに指定されており、天然資源環境省海洋沿岸支援局での調査では、この活動によりラノーンのマングローブ林の95%が豊な森になっていることが分かりました。
また、マングローブ植林活動に参加している地元住民たちは、植林活動の仕事で収入が増えたほか、エビ、カニ、貝、魚などの生物が豊かになったことで家計が支えられ、漁師の収入が増えるなど、マングローブ林の恩恵で生活が安定するようになったことを実感しています。
植林地近くの学校の子供たちはマングローブ保全について学習し、1年に1度植林活動も実施しています。


植林活動に参加する小学生たち①


植林活動に参加する小学生たち②

今後の活動予定

2014年は10ヘクタールの新規植林のほか、保全活動を実施する予定です。
また、引き続きマングローブ林を保全し持続的に共存できるような形を、地域の住民のみなさんに伝えていくことにしています。