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水道管の凍結を防ぐ対策とは

水道管は一般的に気温がマイナス4度以下になると凍結するリスクがあります。
水道管内に残った水が凍ると膨張し、水道管の破裂や漏水につながり、長い間水道が使えなくなることもあります。

水道凍結防止対策のポイント(対策のタイミング)

1事前の対策

本格的な寒さが来る前に水道管を保温しよう

2直前の対策

  • a.「気温がマイナス4度以下」または「水道凍結指数*が80(凍結に警戒)以上」の予報になった
凍結が予想される日の前日の夜寝る前までに対策を!
  • *水道凍結指数は予測気温や風などの気象情報を基に日本気象協会が水道管凍結のリスクを0~100で評価した値

水道凍結指数は日本気象協会のホームページを確認!

  • b.旅行・帰省などで冬季に長期外出する
外出前に対策を!

一般的に水道管はマイナス4度で凍結し始めますが、お住まいの断熱性能などによって状況が異なります。
お住まいの状況に合わせ、その日の最低気温や水道凍結指数をもとに対策の判断をしてください。

水道管の凍結対策を確認しよう!

Q自分の家に水道管の凍結対策は必要ない?

Aあなたの地域も例外ではありません!
正しいタイミングで、正しい凍結対策を

日常的に水道管凍結が発生しない地域の方

水道管凍結は全国各地で発生する可能性があります

九州地方でも水道管凍結が多数発生しました。(2023年時)
あなたの地域でも凍結する可能性はあります。

水道管凍結予報 注意・警戒が出ているエリアが分かる日本地図

水道管凍結が発生しやすい地域の方

日常の凍結対策、正しくできていますか?

日常的に凍結対策をされているお住まいでも特に寒さが厳しい時期には防ぎきれなくなるケースも。
改めて正しいタイミングで、正しい凍結対策ができているか見直しましょう。

Q自分に合った正しい対策はなに?

Aあなたに合った対策を診断!

このサイトの情報は一例です。
あなたにとっての防災・減災を考えるきっかけとしてぜひご活用ください!

水道管の保温

寒さが厳しくなる前に事前準備!

基本的な対策

むき出し水道管の保温
むき出しになっている水道管は、市販の凍結防止用ヒーター(ホームセンターやインターネット通販で1m当たり数千円程度)、もしくは発泡スチロールなどの保温材や布を巻き、その上からビニールテープを巻いて保温する

水道管に保温材や布を巻き、その上からビニールテープを巻いている様子が分かるイラストと、それぞれを巻き終わった状態が分かるイラスト

万全な対策

水道メーターの保温
水道メーターのボックス内で露出している水道管が、外の空気に触れないように布や発泡スチロールなどの保温材を入れる

水道メーターのボックス内で露出している水道管が、外の空気に触れないように布や発泡スチロールなどの保温材を入れる様子が分かるイラスト

さらに詳しい対策は、お住まいの地域の水道局ホームページなどをご参照ください

水抜き

基本的な対策

蛇口の水抜き(洗面台、台所など)
  • 手順1家の中の蛇口を全て閉める
  • 手順2水抜き装置がハンドル・レバータイプであれば完全に閉める
    電動式タイプであれば水抜きボタンを押す
  • 手順3蛇口を全て開け、水が抜けるまで待つ
    (レバーは湯・水どちらも出るように左右に振る)
  • 手順4水が出てこなくなったら蛇口を全て閉める
  • 詳しくはお使いの機器の説明書をご確認ください

ハンドル・レバー・電動式の水抜き装置のイラストと、それぞれの対処後に水を抜いている様子が分かるイラスト

万全な対策

蛇口周りに残っている水の水抜き

壁付蛇口がある場合

蛇口の水抜きをした後に蛇口根本のねじを回し、残っている水を出す

  • 詳しくはお使いの蛇口の説明書をご確認ください

ドライバーを使って蛇口根本のねじを緩め、残っている水を出している様子が分かるイラスト

キッチン・洗面台の下に水抜き用蛇口がある場合

水を受けるバケツを用意した上で、ねじを緩めて水を出す

  • 詳しくはお使いの蛇口の説明書をご確認ください

水抜き用蛇口のねじを緩めて水を出す様子が分かるイラスト

トイレ・お風呂は凍結被害が頻発!特に注意を!

基本的な対策

トイレの水抜き
  • 手順1排水ハンドルのロックボタンや、トイレ周辺の水抜き装置を使い、タンクに水が貯まらないようにする
  • 手順2排水ハンドルを何回か回し、タンクの水を空にする
  • 手順3コップ一杯分ほどの不凍剤を便器に入れる
  • 詳しくはお使いのトイレの説明書をご確認ください

排水ハンドルのロックボタン、ハンドル、レバーのイラスト

基本的な対策

お風呂の水抜き
  • 手順1お風呂の蛇口も他の蛇口と同様に水抜き
  • 手順2シャワーヘッドを下向きに置き、水を出す
  • 手順3給湯器の水抜き栓を回し、水を出す
  • 詳しくはお使いの給湯器の説明書をご確認ください

シャワーヘッドを下向きに置き、水を出す様子が分かるイラスト、給湯器の水抜き栓を回し、水を出す様子が分かるイラスト

さらに詳しい対策は、お住まいの地域の水道局ホームページなどをご参照ください

水抜き作業ができない場合は蛇口から「水を流す」対策を!

水を流す

せめてこの対策を

蛇口から水を流す
全ての蛇口(洗面台、台所、お風呂など)から、鉛筆の太さ程度の水を出す
水を流し続けることでかかる水道代は、1口・1晩あたり数十円程度です

蛇口から水を出す様子が分かる写真

水の量が少なすぎると凍結してしまうため、十分な量の水を流してください

お風呂は凍結被害が頻発!特に注意を!

基本的な対策

浴槽の水を循環させる

給湯器の電源を入れたままにし、循環金具よりも5cm以上、浴槽にお湯を残すことで、凍結防止のための自動循環運転をさせる

  • 多くの給湯器は気温の低下を検知し浴槽内の水を自動循環させる機能がついています。詳しくはお使いの給湯器の説明書をご確認ください

循環金具よりも5cm以上、浴槽にお湯を残している様子が分かるイラスト

さらに詳しい対策は、お住まいの地域の水道局ホームページなどをご参照ください

Qもし水道管が凍結してしまったら?

Aぬるま湯を使って優しく解凍!

凍結してしまったら

  • 凍結部に布を巻いてぬるま湯を掛ける
  • 熱湯を掛けると破裂の危険!熱湯は使わない
  • または自然と溶けるまで待つ

凍結部に布を巻いてぬるま湯を掛ける様子が分かるイラスト

熱湯はダメ!

破裂してしまったら

  • 湯水を止めるため、水道の元栓を閉める
  • 自治体の水道局が指定する工事業者に修理を依頼する
    (お住まいの地域の水道局ホームページを参照ください)

Q水道管の凍結対策を忘れてしまうとどうなる?

Aたった数分の対策忘れで、数か月も水道が使えないことも

家族が水を使えなくなる

水道管が凍結すると、顔を洗えない、トイレが流れないなど自分や家族の生活に支障をきたします。

赤ん坊を抱いた女性が困っている様子の写真

修理まで1か月待ち

凍結被害が集中している際は、1か月もの間修理を待たなければいけない場合もあります。

カレンダーのイメージ写真

自己負担のリスク

一度に複数の水道管が破裂する等、状況によっては想定外の自己負担が発生する場合があります。
また、修理代だけではなく、水道管の破裂により漏水し、水道代の高額負担が発生する場合もあります。

木造の床が水浸しになっているイメージ写真

水道管の破裂がひどい場合
  • 漏水・浸水で避難を余儀なくされることも
  • 共同住宅の場合は近隣も浸水させてしまい、損害賠償を請求される場合があります

洗面器を使って漏水・浸水の対処をしている女性のイメージ写真

Q家族みんなで凍結を防ぐには?

Aポスターを貼ってみんなで家を守ろう!

凍結対策や、万が一凍結が生じた際の対応など、重要な点をまとめたポスターです。
冷蔵庫や目に見えるところに貼って、ご家族全員での凍結対策にご活用ください。

自分一人が正しい凍結対策を知っていても、つい忘れてしまったり、忙しくて対策できないこともあります。家族全員で対策について知り、みんなで家族を守りましょう。