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災害ボランティア

大きな災害が発生すると、家が壊れたり、食べものや水が足りなくなったりして、たくさんの人が暮らしに困ることになります。そうした被災者や被災地を支援するため、自ら進んで行う活動が災害ボランティアです。これまでも、多くの災害ボランティアが被災地の復旧・復興のために、大きな役割を果たしてきました。

災害ボランティアとは

災害ボランティアとは、地震・津波・火山噴火・台風・集中豪雨など、大規模な災害が発生したとき、被災地の復旧・復興や被災者の暮らしを支えるために実施する活動のことです。

家屋の片付けや炊き出しなどの直接的な復旧支援だけではなく、被災者が活力を取り戻せるよう交流機会の創出や、被災者への寄り添いなどの活動も含まれます。

被災者のニーズに対して、見返りを求めず自発的に支援する、善意の活動といえます。

災害ボランティアのあゆみ

これまで災害時のボランティア活動は、1923年の関東大震災でも行われていましたが、この活動の重要性が広く認知されたのが、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災のときで、全国からのべ約130万人以上が、ボランティア活動に参加しました。

そして、同年の12月に災害対策基本法が改正され、国および地方公共団体がボランティアによる防災活動の環境整備に努めることが定められました。

阪神・淡路大震災のボランティアには、学生、国内外のNGOや医師・建築士等の技能団体、大学・企業のボランティアグループなど、多種多様な人が駆けつけました。しかし、全体の約7割が初めてボランティア活動を経験する人たちであったことや、受入体制整備などといった課題から、被災者との感情の摩擦やボランティア同士の意見の食い違いといったトラブルも見受けられました。

こうしたトラブルを避けて、被災地でのボランティア活動を円滑に進めるため、被災者のニーズとボランティアのマッチングなどを行う拠点「災害ボランティアセンター」が設置されるようになりました。

災害ボランティアの活動内容

災害ボランティアの活動は、被災地や被災者が、1日でも早く元の生活に戻れるようお手伝いすることが目的です。

その具体的な活動内容は、がれきや土砂などの撤去、引っ越し作業の手伝いなどの力仕事から、食事の炊き出しや室内清掃、それらの活動を管理する事務作業、心のケアのお手伝いなどさまざま。災害ボランティア活動が未経験の人や、体力に自信がない人でも、貢献できる活動はたくさんあります。

災害ボランティアの活動事例

  • がれきの撤去や分別
  • 泥出し
  • 室内清掃
  • 引っ越しのお手伝い
  • 物資・衣類の仕分け
  • 炊き出し
  • 災害ボランティアセンター運営のお手伝い
  • 心のケアのお手伝い
  • イベントやサロン活動の支援
  • ペットのお世話

災害ボランティアとしての心構え

基本的な考え方

被災地には、全国から数多くのボランティアが集まります。何も準備せずに駆けつけると、かえって被災地に迷惑をかけることにもなりかねません。まずは行く前に被災地の状況を確認することが重要です。

被災地の情報を収集したり、持ち物をそろえるなどの準備をし、危険な地域での活動は避けて、被災地に負担をかけないという心構えでボランティアに参加しましょう。

被災者中心の支援

災害ボランティア活動の目的は被災者をサポートすることです。「被災者への心配り」を忘れてはいけません。

被災地の環境や被災者の立場もさまざまですから、不用意な発言をしたり、自分の経験による判断を押し付けたりせず、被災者の気持ちや立場に配慮した支援を心がけましょう。

自己管理と自己完結

往復の交通費や宿泊先の確保、水・食料・薬・着替えなどの準備、ボランティア保険への加入など、必要な備えを行ったら、「自己完結」で被災地に入ります。ボランティア活動中は、自身の健康状態にも気をつけ、もし不調になってしまったら、早めに活動を中止しましょう。

被災地を応援したい人へ

ボランティア活動の始め方

正しい情報を入手する

被災地のニーズは、災害や被災地によって異なります。

混乱の抑制やニーズの量の増減に合わせるため、1日当たりのボランティア受け入れ人数を制限している場合があります。

災害ボランティアセンターは、被災地となった市区町村の社会福祉協議会に設置されるケースが一般的です。

多くの災害ボランティアセンターは、ホームページ・Facebook、X(旧Twitter)などで、ボランティア募集情報を発信していますので、必ずそちらを確認しましょう。

十分な準備をする

災害ボランティア活動時の持ち物は、災害の種類や活動時期によって異なります。

水害で家屋に侵入した泥出しや片付けなどを行う場合は、防塵マスク、厚手で長めのゴム手袋、長靴などが必要です。また、普段コンタクトレンズを使用している人は、ゴーグルの装着を検討しましょう。

災害が発生して間もない被災地では物資が少なく、ボランティア活動で足りないものがあっても、現地では調達できないことがほとんどです。もし調達できたとしても、被災地の人々に迷惑がかかることもあります。

事前に必要な備えをして、自己完結で被災地に入りましょう。

ボランティア活動保険に加入する

ボランティア活動保険は、活動中のさまざまな事故によってボランティア自身が負ったケガを補償します。

併せて、被災者の住宅での清掃活動中などに、誤って被災者のものを壊してしまった場合などの、損害賠償責任も補償します。

保険加入については、あらかじめ所属する団体・グループや、お住まいの地域の社会福祉協議会へ確認してください。

識別しやすい服装で活動する

被災者に安心してもらうため、ボランティアであることが識別できる状態で活動しましょう。

災害ボランティアセンターでは、身分証明書等の携行や、所属する団体・グループの腕章やビブスなどをつけて活動することを呼びかけています。

物資を送るときには注意する

支援物資の送付は善意から生まれるものですが、無秩序にたくさんの物資が届くと、その量や種類の多さに被災地が混乱してしまう場合があります。

支援物資は、被災地で必要とされていて、被災者が必要としているときに、必要な場所まで届けられる場合に限り、送付するようにしましょう。

また、できるだけ地域や学校・職場などで数量をまとめたり、品名や数量などを明記したリストを同梱したりといった心配りも大切です。

災害ボランティアセンターについて

災害ボランティアセンターは、被災地でのボランティア活動を円滑に進めるための拠点です。大きな災害が発生したときに、被災地の社会福祉協議会が中心となって開設されます。

ボランティアの登録を受け付け、被災者のニーズとボランティアのマッチングを行い、両者をつなぐことも、災害ボランティアセンターの役割の一つです。

主な活動内容は、次の通りです。

  • 被災地のニーズを把握する
    活動内容を知らせるチラシの配布や、地域の実情をよく知る関係者などを通じて被災者のニーズを収集します。機動性のあるバイク隊を派遣して、被災者のニーズを直接聞いて回ることもあります
  • ボランティアを受け入れ、調整する
    被災者のニーズに合わせて、ボランティア希望者の受け入れを調整します。ボランティア希望者は、災害ボランティアセンターで受付を済ませ、被災地の状況把握や活動準備を行います。「ボランティア保険」への加入手続きも行いますが、できるだけ被災地に入る前に加入しておきましょう
  • 資機材を貸し出す
    活動に必要な地図や道具を、準備して貸し出す場合があります
  • ボランティアを派遣する
    被災者の要請に応じて、ボランティアを派遣します。活動現場の家屋や避難所までの交通手段を手配する場合もあります
  • 報告と振り返りを行う
    活動後のボランティアから、活動結果や気付いたこと、住民からのニーズなどの報告を受けます。その内容を、その後の活動に活かします

災害支援団体の紹介

  • 災害ボランティア活動支援プロジェクト会議別窓で開きます。

    災害時は災害ボランティアセンター(災害VC)へ運営経験者を派遣し、災害VCの運営支援を行っています。また、企業から提供いただいた物資を被災地へつなぐ活動も行っています。平時は運営支援者の育成等を行い、災害に備えています。

  • 認定NPO法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク別窓で開きます。

    災害時の被災者支援に「もれ・むら」が生じないよう、被災地のニーズや支援状況を把握し、支援団体同士や官民の支援をつなぐ調整役として情報共有と連携を進め、必要な支援が届けられる仕組みづくりを行います。

  • 社会福祉法人中央共同募金会別窓で開きます。

    災害時は赤い羽根共同募金から積立をしている「災害等準備金」により災害ボランティアセンター等へ資金支援を行うほか、「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)の寄付金募集とボランティア・NPO活動等へ助成しています。

  • 社会福祉法人全国社会福祉協議会別窓で開きます。

    全国各地の社会福祉協議会では、ボランティア・市民活動センターを設置し、ボランティア活動を希望する人への情報提供、ボランティアグループやNPO法人による活動の支援などを行っています。

関連リンク

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