ホーム>災害への対応>災害のきづき>予想もしなかった巨大な津波~毎日見ていた看板で命助かる~

災害のきづき

予想もしなかった巨大な津波~毎日見ていた看板で命助かる~

(新地町 60代 女性 主婦)

私の住む地域では、地震や津波の可能性は早くから指摘されていました。でもまさかあんなにも大きな規模の津波が来るとは思ってもいませんでした。万一津波が来ても庭先くらいかなあという感じ。だから海辺の暮らしを大いに楽しんでいたんです。新地の海辺は本当にすがすがしくていいところ。大好きな場所でした。
地域の電柱に、避難場所であるコミュニティセンター(コミセン)の場所が矢印で示されるようになったのは震災の3、4か月前だったと思います。毎日見るこの看板のおかげで、いつしかコミセンの場所を記憶していました。震災当日はこのコミセンに向かって必死で逃げました。どこに逃げればいいか、知っていたから迷わなかった。助かったのはあの看板のおかげとも思っています。
コミセンに着いてからもしばらくは余震に震えていました。そして「家がつぶされるー!」という夫の叫び声を聞き、あわてて外に出たんです。すると沿岸部の松林の上まで、真っ黒な波が上がっていました。波はみるみる家や車を飲み込んで、そこまでは来ないだろうと私たちが一つの目安にしていた国道6号線をも軽々と越えました。本当に怖かった。でも、命があって本当によかったです。

  • 上記エピソード・イラストは内閣府「災害被害を軽減する国民運動のページ」より転載させていただきました。

関連リンク

このサイトの情報は一例です。
あなたにとっての防災・減災を考えるきっかけとしてぜひご活用ください!