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災害のきづき

ピンクの伸びた腹巻 ~支援ゴミ~

(ボランティア 70代 女性)

支援物資として、企業さんから送っていただいた衣類は全て新品でしたが、ご厚意で送ってくださる衣類の中には、使い古したようなものがかなり含まれていました。例えば、「ピンクの伸びた腹巻」。腹巻なのですが、毛玉がたくさんくっついていて、伸びていて、誰も使いたがらないよねというもの。それに近い衣類が、トラック何台分も送られて来て、処理に困りました。途中からは、「中古のものでも良いのですが、あなたが着たいなと思うものや、新品に限らせてください」と言うようにしました。中には、「何でもよいからくれてやれ」みたいな人もいるんですよね。被災者は、品物と一緒に「思い」を受け取っているわけで、汚いものとか、こんなの使えないよねというものを見ると、「そう扱われている」という「思い」が伝わってきて嫌な気持ちになりました。最終的に、誰も持っていかないものは、「支援ゴミ」になってしまいます。

  • 上記エピソード・イラストは内閣府「災害被害を軽減する国民運動のページ」より転載させていただきました。

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