感染症の発症!そのときどうする?
感染症を発症したと思ったら、どのように行動すれば良いのでしょうか。まずは医師に相談して冷静に対処することが、症状の重症化を自ら防ぎ、広範囲への二次感染を食い止めることになります。
電話相談窓口・医師・空港や港の検疫所に相談
感染症の中には、その初期症状が一般的な風邪の症状と似ているものがあります。安易な自己判断は重症化につながる恐れがありますので、絶対に避けましょう。
おかしいと思ったら、まず政府の電話相談窓口や医師に相談し、適切な指示を仰ぎましょう。また、処方された薬は医師の指示に従って服用しましょう。
デング熱やジカ熱の流行地域から帰国した際に発熱や不安な症状がある場合は、空港や港の検疫所に相談してください。帰国後は最寄りの保健所に相談して下さい。
新型コロナウイルスに関しては、各省庁のホームページをご確認ください。
外務省 海外安全ホームページ(新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置)
重症化のサイン
新型コロナウイルス
新型コロナウイルスに感染した人は、軽症で済む、自然に治癒する人が多い一方、重症化すると、風邪症状が出てから約5~7日程度で症状が急速に悪化し、肺炎に至ると言われています。肺炎が重篤化した場合は、人工呼吸器など集中治療が必要となります。感染した場合の症状として、発熱や呼吸器症状が1週間前後つづいたり、味やにおいが判りにくくなったり、強いだるさを訴えることがあります。高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を有する人は、重症化するリスクが高いと言われていますが、若年層でも、サイトカインストームと呼ばれる過剰な免疫反応を起こして重症化する事例があります。(2022年3月時点)
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)厚生労働省ホームページより弊社作成
水分をとる
感染症にかかると高熱が発生して、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりすることがあります。そうした事態を避けるため、安静の上、水分と同時に栄養と睡眠を十分とりましょう。脱水症状がひどい場合には、病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
感染を拡大させないために
感染を拡大させないために、1人ひとりが注意を払う必要があります。また、感染症の種類によっては、その感染を拡大させないために、登校・出勤を控える必要性があります。
咳エチケット
咳やくしゃみをする間は、飛沫に病原体を含んでいるかもしれません。ふだんから咳・くしゃみが直接人にかからないよう、注意しましょう。周りに人がいる際にはマスクを着用しましょう。
手洗い・アルコール消毒
水道水による十分な手洗いが有効です。さらに殺菌効果があり速乾性が高いアルコール消毒薬で手に付着した病原体を、消毒するのも効果的です。
正しい手洗いと手指の消毒の方法については、「感染症への備え」をご覧ください。
虫除け対策
デング熱やジカ熱への対策として、まず蚊に刺されない事が重要です。
素足でのサンダル歩きは避け、白など薄い色の長袖、長ズボンの着用を行いましょう。また、肌を露出する部分には、虫除けスプレーなどを使用しましょう。
3つの密を避ける
集団感染が起きやすい場所の共通点は、特に、「換気が悪く」「人が密に集まって過ごすような空間」「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」です。
感染症が流行しているときは、集団感染が起きやすい場所に行くことを避けましょう。
- 1密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
- 2密集場所(多くの人が密集している)
- 3密接場面(間近で会話や発声をする)
という3つの条件が同時に重なる場では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。
3つの密を避けるようにしましょう。
家庭内に感染症が疑われる人がいる場合の注意事項
家族に感染が疑われる人(以下、感染者)がいる場合、同居の家族は以下の点に注意してください。
- 1感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
- 2感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
- 3できるだけ全員がマスクを使用する
- 4小まめな手洗いを徹底する
- 5日中はできるだけ換気をする
- 6取っ手、ドアノブなどの共用する部分を消毒する
- 7汚れたリネン、衣服を洗濯する
- 8ゴミは密閉して捨てる
新型コロナ ウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)厚生労働省ホームページより弊社作成
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