感染症はどうして起こるの?
インフルエンザや風疹などの感染症はどのようにしておこるのでしょうか、探ってみましょう。
感染症とは?
人間や動物の体内、空気や水など自然環境や飲食物の中には、無数の微生物が存在します。この微生物のほとんどは、人間にとって無害で、つねに共存しているものです。しかし、人間の体内や皮膚の表面で増殖し、病気の原因となる微生物もいます。それが病原体です。
そもそも感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が、体内に侵入して増えることで引き起こされる病気の総称です。私たちの体をつくっている細胞と同様、細菌は自らエネルギーを作り出し、独自に増殖することができます。一方、ウイルスは自らエネルギーを作り出すことができず、細胞などに入り込んで増えていきます。そのため、ウイルスが増えることを増殖とは言わず、複製といいます。また、ウイルスは粘膜から体内に入り込むことはできますが、傷などがなければ皮膚から感染することはできず、表面に付着するだけと言われています。ウイルスが付着する物の種類によっては、3日以上感染する力を持つ場合もあると言われています。感染症にかかると発熱や下痢、咳、筋肉痛、関節痛、頭痛などの症状があらわれます。
病原体はどこからくるの?
感染は、人間の体内や皮膚の表面に病原体が侵入し、増殖する状態になることを指します。では、その病原体はどのような経路で、人間の身体の中や皮膚の表面にやってくるのでしょうか。
主に考えられるルートは、「経口感染」「接触感染」「血液感染」「空気感染」「飛沫感染」「節足動物媒介感染」「エアロゾル感染」などがあります。またインフルエンザなど、動物とヒトが同じ病原体に感染するものを人獣共通感染症と分類します。また人獣共通感染症や節足動物媒介感染症は災害時に発生しやすくなります。
また、毎年流行する通常のインフルエンザや、新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は「飛沫感染」、「接触感染」、「エアロゾル感染」といわれています。一般的には1メートル以内の近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不十分であったり、混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。(2023年10月時点)
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