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感染症の被害

感染症によって起きる被害

感染症の原因となる細菌やウイルスは目に見えない小さいものです。しかし、感染してしまうと熱や咳など辛い症状に悩まされ、中には重症化して死に至る場合もあります。家庭や学校・会社などにとどまらず、感染が広範囲に広がり、社会問題になることさえあるのです。

インフルエンザ

インフルエンザは毎年冬になると、その猛威を振るいます。インフルエンザの感染力はとても強く、日本では毎年約1,000万人(約12人に1人)が感染しています。また、いったん流行が始まると短期間に多くの人へ感染が広がります。

一般的な風邪とインフルエンザは、のどの痛みや鼻水、咳などの症状が似ているため、混同してしまうケースも少なくありません。しかし、一般的な風邪は熱がさほど上がらず、全身症状があまり見られないのに対して、インフルエンザは38℃以上の熱や、頭痛・関節痛・筋肉痛などの全身症状が、突然あらわれます。

特に高齢者、乳幼児、妊娠中の女性などは、症状が重症化してしまう危険性が高いので、注意が必要です。

新型インフルエンザ

国立感染症研究所より

インフルエンザにかかると、その原因となったウイルスに対して抵抗する力(免疫)が高まります。そのため、従来のインフルエンザに対しては、多くの人が免疫を持っているのです。
しかし、2009年の春に発生した新型インフルエンザは、その前年まで一度も流行したことがない、新しいタイプのウイルスが原因となったものでした。そのため、誰もが免疫を持っていなかった新型インフルエンザは全世界的に大流行しました。わが国では約2,000万人が感染したとされていますが、患者の大半は小児でした。

感染性胃腸炎・食中毒

病原性を持つ大腸菌(O-157など)や、ノロウイルス、アデノウイルスなどによって、感染性胃腸炎が起こります。腹痛、嘔吐、下痢が主ですが、場合によっては血便になることもあります。高齢者や乳幼児は脱水を起こしやすいので注意が必要です。トイレの後の手洗いや食べ物の加熱処理が有効です。
ブドウ球菌の毒素によって引き起こされる食中毒は、加熱しても予防できません。ブドウ球菌は傷口にいることが多く、手に傷があるときの調理を避けると良いでしょう。また、使い捨ての調理用手袋などを使いましょう。

風疹・麻疹

いずれも感染力が非常に強く、ウイルスが感染者の飛沫(唾液のしぶき)などによって感染がひろがります。風疹ウイルスは、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどの症状があらわれます。感染しても症状が出ない人も15~30%程度います。妊娠中の女性が感染すると出生児に難聴、心疾患、白内障などの障がいをもたらす可能性があります。麻疹ウイルスは空気感染もおこし、感染すると高熱(多くは39.5℃以上)が出て、3~4日間続きます。脳炎も千人に一人の割合で起こります。

蚊やダニからの感染症

国内でもツツガムシ病や日本脳炎、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)がときどき発生しています。ツツガムシ病は治療薬があり、日本脳炎はワクチンが有効ですが、SFTSには治療薬がないので虫に刺されないように予防が大切です。
国外では蚊を媒介して感染するデング熱、マラリアなどがあります。

集団感染

多くの人が集まる場所では、発病者から他の人へ感染する「二次感染」が発生しやすくなります。感染症が流行しているときは、人混みを避けて行動したほうが良いでしょう。

特に、幼稚園や保育園、養老施設や介護施設など、免疫力が低い幼児や高齢者が利用する施設は、感染症の集団発生に厳しく注意しなくてはなりません。

災害時に開設される避難所も、結核などの集団感染が発生しやすい場所です。

被災地での感染症

古い釘が刺さったりすると破傷風になることがありますが、怪我をした後でもワクチンで発症を予防することが出来ます。このような怪我をした際は早めに医師や看護師に相談しましょう。

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