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乗りなれないレンタカーやカーシェアリングの車を安全に利用するには

2019年8月号

今月のクイズ

2018年3月現在、レンタカーの車両数は698,943台で、5年前より約1.4倍に増加しました。一方、企業等が運営するカーシェアリングの車両数は、29,208台(2018年3月現在)ですが、5年前と比べてどれくらい増加しているか、次の中から選んでください。

  • (1)
    約1.3倍
  • (2)
    約2.3倍
  • (3)
    約3.3倍

行楽シーズン真っ只中、レンタカーやカーシェアリングを利用して、ドライブしようと考えている方もいらっしゃることでしょう。
今月は、レンタカーとカーシェアリングの特徴を知って、上手に使い分け、安全で快適に利用するにはどうしたらよいかみてみましょう。

レンタカーとカーシェアリングの特徴を知ろう

レンタカーはレンタカー会社から有料で車を借り利用すること、カーシェアリングは会員同士で車を共有して利用することですが、その利用方法には以下のように大きな違いがあります。

  • (注1)
    カーシェアリングには、スマートフォンのアプリを媒介して個人間で車を貸し借りする個人間カーシェアリングもありますが、ここでは企業等の団体が運営するカーシェアリングサービスについて記載しています。
  • (注2)
    レンタカー、カーシェアリングともに様々なサービスがあり、日々進化しているので、必ずしも比較表のとおりではありません。

表1:レンタカーとカーシェアリングを利用するときの主な特徴

利用するときの主な特徴
レンタカー カーシェアリング(企業等が運営)
会員登録 会員登録をしなくてもよい
(会員登録をすると、割引などの特典がつく場合もある)
会員登録を行う(月額基本料が必要)
スマートフォンのアプリ(以下アプリ)で登録できる
予約や手続き 電話やWeb等で予約し、レンタカーの店舗(以下、店舗)に出向いて手続きを済ませる
アプリで予約し、そのまま乗車できる
車のキー 店舗で受け取る 会員カードもしくはアプリで車のドアを開け、車に設置されたエンジンキーを取り出す
使用時間 6時間~(店舗によっては3時間~もある) 15分~(運営会社によっては10分~もある)
日常点検 店舗で行っている
(借りてから2日目以降はドライバーが行う)
会員が行う
車に傷がある場合 出発する前に店舗の人にも確認してもらう必要がある 写真を撮って運営会社に報告する必要がある
給油 店舗に返却する前に満タンに給油するもしくは、走行距離による精算を行う 利用料に燃料代が含まれているので、給油して返却する必要がない
(燃料が少ないときは、車についている給油カードを使用して補充する)
返却時間帯 店舗の営業時間内 24時間
支払い 店舗で現金やカードで決済する アプリで終了の連絡を入れ、カードもしくは金融機関の口座引き落としで決済される

レンタカーは比較的車種が豊富なため人数や使用用途によって選びやすく、また、借りた店舗と違う店舗に返却できる場合もあり、旅行や出張に便利です。一方、カーシェアリングは、予約から乗車、決済までの手続きが比較的簡単にでき、買い物や送迎等で手軽に利用できます。

レンタカーやカーシェアリングの車を安全で快適に利用するためには

レンタカーやカーシェアリングを利用するとき、運転操作に戸惑うことはありませんか?
「借りている」「共有している」車なので、お互いに気持ちよく利用する努力が必要になります。安全で快適に利用するためにはどうしたらよいのかをみてみましょう。

表2:レンタカーやカーシェアリングを安全で快適に利用するためのチェック表

レンタカー カーシェアリング
乗車前に点検しましょう
  • 車体やタイヤを点検し、傷があった場合は店員にも確認してもらいましょう
  • 車体を点検し、傷があった場合は写真を撮って運営会社に報告しましょう
  • 日常点検を行いましょう
    □タイヤの空気圧や溝
    □ブレーキ液、冷却水、ウィンドウォッシャー液、
     バッテリー液、エンジンオイル
  • 車体の大きさや高さを把握し、車両感覚をつかみましょう
    車体の大きさが日頃使用している車と違いがあると、曲がるときに必要以上に大回りまたは小回りしてしまう場合があります。また、車高が高いと、前の車との距離が長く感じられ、車間距離を詰めがちになります。
運転操作を行うための位置合わせと確認をしましょう
  • 座席とハンドルの位置を合わせ、正しい運転姿勢をとれるようにしましょう
  • ルームミラーとドアミラーの位置を合わせ、後方が確認できるようにしましょう
  • 車種によって、運転装置の位置や操作方法が違う場合があるので確認しましょう
    □パーキングブレーキ □ライトスイッチ □ハザードスイッチ □ワイパースイッチ 
    □ウインカーレバー □ETC
ブレーキの効き具合を必ず確認しましょう
  • 出庫するときは、車が駐車スペースから少し前に出たらブレーキペダルを踏み込み、ブレーキの効き具合を確認しましょう
ゆっくり走行し始め、ハンドルや加速時の状態を確認しましょう
  • ハンドルを切ったときの曲がり具合を確認しましょう
  • アクセルを踏み加速した時に違和感がないか、異常な音が聞こえないか確認しましょう
事故を起こしたときは、けが人の救護を優先し、警察に通報しましょう
(1)けが人の救護をする。必要により救急車(119番)を呼ぶ
(2)車を路肩等へ移動し、自身と周囲の安全を確保する
(3)警察(110番)に通報する
(4)レンタカー会社またはカーシェアリング運営会社に連絡する
車を返却するときは、残りの燃料を確認し、車内をきれいにして、ゴミは持ち帰りましょう
  • 燃料を満タンにして戻しましょう
  • 次に使う会員のために、燃料の残りが少ない場合は給油し、車内は清掃して戻しましょう
  • ゴミは持ち帰りましょう

今月のクイズの答え