道路標識を正しく理解しよう
2021年10月号
今月のクイズ
2020年の道路交通法違反による取締り件数は約716万件あり、そのうち道路標識に従わなかった違反は約499万件で約70%を占めました。道路標識に従わなかった違反のうち、最も多い違反内容を次の中から選んでください。
- (1)一時不停止
- (2)最高速度違反
- (3)通行禁止
道路標識が知らせている意味を「なんとなく」理解していませんか? 走行中、うっかりして道路標識を見逃していませんか?
今月は、違反や事故を起こさないためにも、道路標識の種類や意味を今一度おさらいしてみましょう。
ドライバーは道路標識の意味を正しく理解し、見逃さずに運転する必要がある
道路交通を安全で円滑にするため、道路標識は車の通行方法や注意、案内などを示しています。「一時停止」の標識は、車を一時停止して周囲の安全確認をしないと事故を起こす可能性がある場所に設置されています。また、「最高速度」の標識を見逃し、速度超過したまま走行すれば事故を誘発する危険性があります。ドライバーは標識の意味を正しく理解し、見逃さずに運転する必要があります。道路標識には次の4つの種類と、それを補う補助標識があります。
規制標識
特定の交通方法の禁止や、通行する際の制限や指定を示しています。標識の色や形は主に、以下の5種類があります。

警戒標識
その先にある道路形状や警戒すべき状況を知らせ、注意を促しています。標識の色や形は以下になります。

指示標識
特定の交通方法が可能なことや、通行する際に守る必要があることを示しています。標識の色や形は主に、以下の2種類があります。

案内標識
経路や現在地、施設などを示し、円滑な交通を促しています。標識の色は高速道路等は緑、一般道は青などで、形は様々になります。

補助標識
規制標識など本標識の意味を補うもので、適用される距離・区域・時間及びその理由などを示しています。色は白が多く、形は様々で以下が多くあります。

道路標識を正しく理解しよう
道路上では、道路標識を組み合わせて規制や警告を促している場合があります。図6、7のように、車がAからBの地点へ走行する間にある道路標識を、どのように理解すればよいかみてみましょう。
ゾーン30では(ゾーン30とは、生活道路における歩行者などの安全な通行を確保することを目的とし、最高速度30km/hなどの交通規制や安全対策を実施している区域(ゾーン)です。)

幹線道路では

道路標識は車の通行方法や注意、案内などを示しています。
道路標識を見逃さず正しく理解して、安全運転を行いましょう。
今月のクイズの答え
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(1)
一時不停止(32%)次に最高速度違反(23%)、通行禁止(15%)、信号無視(13%)と続きます。
- 出典:警察庁交通局 令和3年2月 「令和2年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」より
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