To Be a Good Company

新社会人に必要な保険は?

就職して社会人になった

就職

給与から社会保険料が天引きされている

待ちに待った初任給。晴れて社会人の仲間入りです。そこで初めて目にした給与明細。おや、給与支給額から何やら天引きされているようですが?
引かれているのは、おもに「社会保険料」です。会社員の場合、厚生年金保険料と健康保険料が給与から差し引かれて、国や加入する健康保険組合などに納められます。
社会保険料を納めることによって、私たちはケガを負って治療を受けたとき、そして働けなくなったとき、あるいは障害を負ったときなど、困った時に一定の保障を得られ、守られる仕組みになっているのです。

あなたはもう、保険に入っている

厚生年金保険・健康保険いずれも、私たちの今に起きる不測の事態に備える機能を持つものです。つまり、あなたに「困った!」が起きたとき、まず土台となる給付を受けられる“保険”そのもの。つまり、会社員のあなたは何もしなくても、すでに一定の給付を受けられるようになっているのです。民間の保険に入るなら、公的保障の給付を踏まえ、不足する分をプラスするのが適切です。責任ある社会人の一歩は、まず公的保障を知るところから始めましょう。

■会社員が受けられる公的保障いろいろ

ケース 公的保障(給付内容)
病気やケガで治療を受けた 健康保険(高額療養費)
障害を持つことに 厚生年金(障害年金)
病気やケガで働けない 健康保険(傷病手当金)
仕事上のケガや病気 労災保険(療養など各種給付)

コラム執筆者

ファイナンシャル・プランナー 清水 香さん

学生時代より生損保代理店業務に携わるかたわら、ファイナンシャル・プランナー(FP)業務を開始。2001年、独立系FPを志し独立、のち(株)生活設計塾クルー取締役に就任、現在に至る。生活者のライフプラン相談を受けているほか、執筆・講演活動も幅広く展開、テレビ出演も多数。
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