1977
大衆化路線の確立と
中期経営計画の策定


GoGo作戦キャンペーン

1960年代以降、自動車保険や積立型保険をはじめとする家計保険の比重が増加していきました。この流れを受け、各保険会社は家計保険部門の強化をはかり、経営組織・販売網・サービス体制の構築やシステム整備を進めてきました。これが「大衆化」と呼ばれる動きです。
当社もこの「大衆化」路線確立の必要性に迫られていました。しかし、長年にわたって企業を主な顧客としてきたことが「大衆化」への移行の妨げとなり根本的な社内体制の再編なくしては「大衆化」は成し得ない状況でした。

このような状況を踏まえ、損害保険市場の変化への対応、家計保険を核とした地域営業政策の伸展を目指して、1977年に当社は初めての中期経営計画を策定しました。「GoGo作戦」と呼ばれたこの中期経営計画は、地域営業を中心とする体制の構築と積極的な営業施策の展開を通じて、市場の変化にも的確に対応できる組織に変わることが目的であり、社員の意識改革も積極的に行われました。部門をまたがる人事異動を積極的に行ったほか、社内公募した歌詞によるテーマソングも作成し、社員の一体感を醸成しました。

こうした取り組みもあり、社員のあいだに全社を挙げて営業に取り組む姿勢が培われていきました。