1975
オンラインシステムによる
事務対応の効率化


国立事務センター(1966年設立)

1960年代から続くモータリゼーションの伸展と、それによる自動車保険の好調により、当社の自動車保険は急速に伸展しました。その一方、事務対応中にお客様をお待たせしてしまう事態も発生していました。
こうした状況を改善し、情報の迅速な収集・伝達や保険証券などの早期発行といった契約者サービスを向上するために、1975年に自動車保険の総合オンラインシステムを構築しました。

これまではインデックスノートという一覧表と照合しながら行っていた保険契約締結後の契約条件変更手続きなどが、オンラインで処理できるようになりました。また、電話などを使って確認していた前契約の無事故確認の業務も、コンピューターですべて処理できるようになりました。
事務対応の効率化と事故時の対応の円滑化、そしてデータの蓄積により損害査定の適正化がもたらされ、全国どこでも均一のお客様対応ができるようになりました。

当社では、1930年頃の米国営業においてIBM社の機械を利用して会計処理を行っていました。そのような機械処理を駐在員時代に身近に経験した戦後の経営陣は、戦後経済が落ち着いてきた1950年代から一貫して機械化に取り組み、競争力強化に努めてきました。その後、1967年には、船舶保険、貨物保険に事務の流れを一貫してコンピューター化する取り組みが進められていきました。このことが、業界の先陣をきって自動車保険のオンラインシステムを導入したことにもつながっています。