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竜巻・集中豪雨への対応

竜巻・集中豪雨が接近中!そのときどうする?

竜巻や集中豪雨の兆しを認識した時点で、すばやく安全確保に努めてください。まずは「自分の安全は自分で守る」という意識を持ち、子どもやお年寄りを気遣い、一緒に行動をするよう心掛けましょう。

可能性を知る


天気予報(気象庁の場合)

竜巻や集中豪雨への注意は、天気予報やその解説の中で呼びかけられます。「大気の状態が不安定」「竜巻などの激しい突風」「雷をともなう」などの解説がある場合や、「雷注意報」が発表されている場合は、引き続き情報に注意が必要です。数時間の間に天気が急変することもあり、外出や屋外で活動する前には空模様やその後の情報に注意しましょう。

竜巻・集中豪雨が発生するきざし

空の変化に注意

真っ黒な雲が近づいて周りが急に暗くなったり、雷鳴や雷が発生したり、大粒の雨やひょうが降ったりすると、あるいは発達した積乱雲が見えたときなどは、竜巻や豪雨が近づいている可能性があることを認識しておきましょう。


黒い雲


積乱雲


ひょう

竜巻が近づくと

竜巻の特徴としては、真っ黒な雲が垂れ下がっていたり、物やゴミが巻き上がり「ゴォー」という音がしたりします。その他、気圧の変化により、耳に異常を感じる場合があります。夜など周りがよく見えないときは、音や耳の異常に注意しましょう。

竜巻注意情報

竜巻注意情報とは、「今まさに竜巻などの激しい突風の発生しやすい気象状況になっている」と判断された場合に、注意を呼びかける気象情報です。雷注意報を補足する情報として各地の気象台などが担当地域を対象に発表します。この情報は防災機関や報道機関へ伝達されるとともに、気象庁ホームページでも確認することができます。

まずは安全を確保

竜巻の場合

家の中では

  • 窓とカーテンを閉める
  • 建物の最下階に移動する
  • 家の中心部に移動する
  • 雨戸・シャッターを閉める
  • 丈夫な机の下にもぐる

屋内にいるときは、雨戸やシャッター、窓やカーテンを閉め、ガラスが割れる恐れのある窓から離れましょう。地下室があれば地下室に避難し、地下室がなければ家の1階の中心に近い部屋に移動して、身を守りましょう。

屋外では

  • 丈夫な建物に避難する
  • 水路やくぼみに身を伏せる
  • 飛来物に注意する
  • 車庫や物置に避難しない
  • 竜巻を見続けない

木造の建物などが巻き上げられることがあるので、頑丈な建物の中で身を小さくするか、避難できる建物がない場合は側溝やくぼみに身を伏せ、両腕で頭と首を守ります。また、飛来物に十分注意をしておく必要があります。
避難する場所はプレハブや物置、車庫、ビニールハウスなどは避けましょう。

集中豪雨の場合

集中豪雨が発生したときに注意することは、大量な雨水による浸水です。予想以上に早く、大量の水が低い場所に流れてきますので、素早く高い場所へ避難することが必要です。空や川の変化に注意し、早めに行動することを心掛けましょう。

落雷の場合

  • 速やかに安全な場所(鉄筋コンクリートの建築物・自動車・バスなど)に避難する。
  • 樹木などの高いものは落雷しやすいため近づかない。
  • 近くに安全な場所がないときは、木や電柱から4m以上離れた場所に避難し、姿勢を低くする。

雷鳴が聞こえたら、既に危険な状況です。自分のいる場所にいつ落雷してもおかしくありませんので、速やかに安全な場所へ避難しましょう。また、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあります。木の下での雨宿りは大変危険です。

東京都発行「東京防災」、気象庁ホームページより弊社作成

情報を得る

竜巻注意情報

気象庁では、竜巻やダウンバーストなどによる激しい突風が発生しやすい気象状況になったと判断された場合に、「竜巻注意情報」を発表しています。気象庁ホームページからも確認することができます。(2008年3月より)

竜巻注意情報は、雷注意報を補足する情報として、各地の気象台などから担当地域(概ね都道府県単位)を対象に発表されます。また、目撃情報が得られて竜巻等が発生するおそれが高まったと判断した場合にも発表され、発表後すぐに防災機関や報道機関へも伝達されます。

情報発表のタイミング

発生タイミングが半日~1日前の場合、気象情報で「竜巻など激しい突風のおそれ」と明記されます。数時間前の場合、雷注意報で落雷、ひょう等と共に「竜巻」も明記されます。0~1時間前の場合は、竜巻注意情報として、今、まさに竜巻が発生しやすい気象状況になっていることをお知らせします。

このように、竜巻発生の可能性に応じて段階的に情報が発表されるので、状況に応じた対応が可能になります。「竜巻注意情報」の有効利用期間は発表から約1時間であり、その間は特に注意が必要です。

「竜巻注意情報」が発表されたとき、インターネットにアクセスできる状況であれば、「竜巻発生確度ナウキャスト」で竜巻等の発生する可能性が高まっている領域や今後の変化を確認できます。
激しい突風が発生する可能性が高い地域を2段階の発生確度で表していますので、随時確認しましょう。

  • 現在の観測・予測技術では、竜巻等激しい突風の発生を事前に予測できない場合もあります。

リーフレット「竜巻から身を守る~竜巻注意情報~」別窓で開きます。

気象庁 竜巻発生確度ナウキャスト別窓で開きます。

気象庁ホームページより弊社作成

記録的短時間大雨情報

数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測したり、解析したりしたときに、各地の気象台により発表されます。

この情報が発表されたときは、お住まいの地域で、あるいは、近くで災害の発生につながるような猛烈な雨が降っていることを意味しています。地元自治体の発表する避難に関する情報に留意し、早めの避難を心がけてください。土砂災害や浸水害の危険のある場所等にお住まいの方で、あらかじめ決めておいた避難場所まで移動することが危険だと判断されるような場合は、近隣のより安全な場所や建物へ移動したり、それさえ危険な場合は、緊急に2階以上の少しでも安全な場所へ退避(垂直避難)するなど、命を守るための行動を考えましょう。

気象庁ホームページより弊社作成

大雨の警戒レベル

各地に甚大な被害をもたらした平成30年豪雨において、気象庁から注意報、警報、市町村からは避難勧告、避難指示(緊急)など様々な情報が住民に対して発信されました。しかし、これらの情報が住民側で正しく理解されていたかなど、様々な課題が残りました。この事態を受けて国は水災、土砂災害について、直感的に住民が危険度と取るべき方法を知ることができるように、市町村が出す「避難情報」と国や都道府県が出す「防災気象情報」を「警戒レベル」として5段階に整理しました。さらに、2021年5月20日からは「避難勧告」を廃止し、警戒レベル4「避難指示」で全員必ず避難することを明確に示しています。

「警戒レベル」について詳細は以下ページをご覧ください。

台風への対応

関連リンク

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