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東京海上日動の自然災害リスク研究に関する産学連携

東京海上グループでは、東京海上日動と東京海上研究所が中心となって、世界トップクラスの科学者や研究者と連携して気候変動・自然災害リスク研究を推進しています。その成果は、気候変動・自然災害リスク評価の高度化や保険商品・サービスの開発に活用しています。

東京大学×東京海上日動(2005年締結)

気候モデルを用いた台風リスクの将来変化等の予測

モデルを用いた温暖化後の台風分布予測
(暖色系の場所を多くの台風が通る)

東京海上研究所は、地球温暖化による台風リスクの将来変化を予測することを目的として、東京大学と共同で、台風の将来変化を推定するために独自に開発した「確率台風モデル」を用いた研究を行ってきました。近年では、年間の台風傾向の予測に関する研究にも取り組んでいます。
共同研究先である東京大学大気海洋研究所は、気候変動に関する最新の知見が集約されたIPCC 評価報告書の作成に複数の研究者が主要執筆者として参画し、その研究成果が大きく取り上げられる等、世界的にも高い評価を得ています。
東京大学との共同研究では、これまでに、「地球温暖化に伴って強い台風が増えること」「台風の発生場所・経路が東によること」などを示唆する結果が得られています。

名古屋大学×東京海上日動(2007年締結)

地球温暖化に伴う降水傾向の変化の分析

将来気候台風シミュレーション図

東京海上研究所は、名古屋大学(宇宙地球環境研究所)と共同で、台風や豪雨などの気象現象が、気候変動に伴ってどのように変化するかを予測することを目的として、地球温暖化に伴う降水傾向の変化について研究しています。
名古屋大学は雲や降水などの詳細なシミュレーションを行うことのできる高解像度モデルを有しており、本モデルを用いて台風や降水の将来変化を予測してきました。近年は、大規模アンサンブル気候シミュレーション結果「d4PDF」も活用し、将来気候下での豪雨の傾向を分析しています。

東北大学×東京海上日動(2011年締結)

地震・津波に対する防災・減災の手法などの研究

東北地方太平洋沖地震津波
シミュレーション図

東北大学とは、これまでに「東南・南アジアの津波多発地域におけるハザードマップ整備」の共同研究を行ってきましたが、東日本大震災の発生以降は、東日本大震災の被害実態等を調査分析し、「社会が強く求める課題」となっている国内外の地震・津波に対する防災・減災の手法などを研究しています。
主な研究・活動領域としては、①津波リスク評価の高度化に関する研究、②津波避難に関する研究、③震災の記憶を未来に残し伝える活動、④防災・減災にかかる啓発活動(セミナー開催、防災教育)等としています。保険会社による保険・リスクコンサルティングで長年培った経験・ノウハウと、学術機関による自然災害科学の先進的な研究をもって、社会の防災・減災に資するさまざまな活動を実践しています。

「東北大学 災害科学国際研究所 地震津波リスク評価(東京海上日動)寄附研究部門」には本サイトの監修も引き受けていただきました。

京都大学×東京海上日動(2012年締結)

将来気候下での水災リスク評価

河川流域シミュレーション
イメージ

東京海上研究所は、京都大学(大学院工学研究科・防災研究所)と共同で、将来気候下での水災リスクの変化を定量的に評価することを目的として、名古屋大学との共同研究で得られた将来気候下における降水傾向予測のノウハウも活用し、将来気候下の水災リスクの評価手法について研究しています。
これまで、国内の流域を対象として、降雨データをもとに河川流量を算出する降雨流出モデルを構築してきました。確率論的な予測のため、降雨データとして大規模アンサンブル気候シミュレーション結果「d4PDF」も活用しています。近年は、国外の流域での降雨流出モデル構築を目指した研究も進めてきました。

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