ホームマングローブの基礎知識マングローブの不思議

マングローブの不思議

不思議なマングローブの根(1)支柱根(しちゅうこん)

タコの足のような形の根は「支柱根」と呼ばれ、日本ではヤエヤマヒルギにだけ見られます。なお、支柱根を発達させるのはヤエヤマヒルギの仲間だけで、アジア太平洋地域ではフタバナヒルギ、オオバヒルギなど、南北アメリカではアメリカヒルギなどです。

沖縄や熱帯のマングローブ林でこの形の根を見つけたら、ヤエヤマヒルギの仲間ということになります。

不思議なマングローブの根(2)膝根(しっこん)

オヒルギの仲間は、ヤエヤマヒルギの仲間のような支柱根を出すことはなく、人間が膝を曲げたような形なので膝根(しっこん)、英語でもknee root(膝根)と呼ばれる根を発達させます。沖縄県内にはオヒルギしかないので、この形の根を見かけたら、それはオヒルギの根です。

熱帯アジアなどでは、オヒルギの仲間のヒメヒルギ、シロバナヒルギ、オバナオヒルギ(ロッカクヒルギ)なども同じ膝根を出すので、根だけで種類を特定することはできませんが、この根を見たらオヒルギの仲間だと分かります。

不思議なマングローブの根(3)通気根(つうきこん)

細いタケノコ(筍)が地面からたくさん生えているように見える根が「直立通気根」、「通気根」、「筍根(じゅんこん)」などと呼ばれている根です。一般に根の機能は呼吸と水分や養分の吸収ですが、この直立通気根には葉緑素があり、葉と同様に光合成を行えることが大きな特徴です。

この形の根を発達させるのはヒルギダマシの仲間とマヤプシキの仲間です。熱帯アジアのマングローブ林や、石垣島や西表島のマングローブ林内で直立通気根を見つけたら、ヒルギダマシの仲間かマヤプシキの仲間です。

不思議なマングローブの根(4)板根(ばんこん)

板のように発達した形の根は「板根」と呼ばれます。西表島の仲間川にあるサキシマスオウノキの根がこの板根の代表ですが、干潮のときにメヒルギの根を見ると小さな板根を発達させているのに気がつくかもしれません。

熱帯降雨林などでは板根を発達させる木をたくさん見かけるのですが、沖縄のマングローブ林で大きな板根を見たらサキシマスオウノキだと思って間違いないでしょう。

不思議なマングローブの根(映像篇)

マングローブの特徴的な根の形について紹介します。
※動画の内容・掲出文言等は2009年1月撮影時点のものです。

マングローブからの恵み