保険料は、どうやって決める?
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保険の料金は、過去の事故や災害を分析し
公平・適正な金額となっています。
たとえば最近の自動車保険では、ゴールド免許所有者の保険料が安くなるものも増えていますよね。そもそも保険料は、どのように決められているのでしょうか。
保険料を決める際には、まず過去に起きた膨大な数の事故や災害のデータを分析します。交通事故や火災、あるいは水害や落雷などは、どれくらいの確率で起きるのか。一つひとつはバラバラに発生しており予測は不可能ですが、データの数が増えると、たとえば一台の車が一年間に事故を起こす確率が統計的に計算できます。
これを「大数の法則」といって、分析するデータの数が増えるほど、確率は一定の数字に近づいていくのです。
さて、さらに分析を進めると、事故や災害の発生確率はさまざまな条件によって違うことがわかります。
たとえば交通事故を起こす確率は、年齢によって違います。また走行距離の長い人ほど、当然、事故に遭う確率も高くなります。免許を取ったばかりで初めて車を買った人と、何年も無事故のゴールド免許ドライバーの保険料が同じでは、明らかに不公平ですよね。そこで事故の確率の高い人には高い保険料を、低い人には低い保険料を設定します。またエアバッグなど安全対策が充実している車ほど、事故の際に乗っている人へのダメージは少なくなりますので、車種によっても保険料は変わります。
これを「公平の原則」といいます。木造住宅よりもコンクリート住宅のほうが火災保険料は安いですし、耐震等級の高いビルのほうが低いビルよりも地震保険料は安くなります。当然ですよね。
さらに、契約者の皆さんから集めた保険料と、保険会社が支払う保険金の総額が等しくなるように計算します。これを「収支相等の原則」といいます。
このように、保険料は綿密な計算とルールによって、適正な金額に決められているのです。
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