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  • マングローブは、熱帯(ねったい)・亜熱帯地域(あねったいちいき)の淡水(たんすい)と海水の混(ま)ざり合う場所に生育している植物の総称(そうしょう)です。
    世界中の暑い地方で見られます。
    日本は赤道よりも北のほうに位置(いち)しているので、マングローブはほとんど生息していません。沖縄本島(おきなわほんとう)等には生息しています。

  • マングローブの種類(しゅるい)は、マングローブ林だけに生えている樹木(じゅもく)に限定(げんてい)すると73種ぐらいです。
    マングローブ林とそれに隣接(りんせつ)する森林も生えていたり、樹木でなく、草本(草)も含めると100種類を越えるものをマングローブと言うこともあります。

代表的(だいひょうてき)なマングローブの種類

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    ヤエヤマヒルギ

    花びらは白くてあまり目立ちません。

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    オヒルギ

    オヒルギは別名(べつめい)をアカバナヒルギと呼ばれますが、赤いのは花びらの外側(そとがわ)にある萼片(がくへん)で、花びらは白色あるいはクリーム色、時にやや褐色(かっしょく)を帯びます。もし、オヒルギの花を見かけることがあったら、花びらが赤いのか、萼片が赤いのかを確(たし)かめてみてください。

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    メヒルギ

    メヒルギには、リュウキュウコウガイという別名があります。ヤエヤマヒルギと同じように果実(かじつ)の中で種が発芽して、成長(せいちょう)したものが果実の外に20cm以上も伸びます。

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    ホソバマヤプシキ(ベニマヤプシキ)

    この写真は、ホソバマヤプシキです。日本にあるのはマヤプシキで、ホソバマヤプシキはありません。マヤプシキとホソバマヤプシキは葉の形や花の色が違(ちが)うので、慣(な)れると簡単(かんたん)に見分けることができます。
    マヤプシキは、別名ハマザクロと呼ばれ、ザクロや柿(かき)のような果実をつけますが、ザクロの仲間(なかま)ではありません。

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    ニッパヤシ

    ニッパヤシは、塩分濃度(えんぶんのうど)が薄(うす)くほとんど淡水に近い立地条件(りっちじょうけん)の場所を好(この)んで生育しています。地面から葉だけが出ており、その長さは5mを越えることがあります。

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    シマシラキ

    シマシラキは、別名オキナワジンコウと呼ばれます。沈香(ジンコウ)とは熱帯アジア原産(げんさん)の香木(こうぼく)のことですから、香木として利用(りよう)されたことがあるのかもしれません。樹液(じゅえき)は乳白色(にゅうはくしょく)で毒(どく)があり目に入ると目が腫(は)れたりするので、むやみに枝を折ったり、葉を取ったりしない方がよいでしょう。

今回のまとめ

マングローブは一つの植物の名前ではなく、熱帯・亜熱帯地域の淡水と海水の混ざり合う場所に生育している植物の総称です。 世界中の暑い地方で見られます。

参考文献・参考サイト