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マングローブにはどんな役割(やくわり)があるの?

食物連鎖:木から葉が落ちて、エビやカニが葉を食べて、小さな魚がカニを食べて、大きな魚が小さな魚を食べて、ふんや腐った葉が木が育つための栄養になる
  • 生き物の命をささえる。
    マングローブの根元には、たくさんの小魚やカニなどが集まります。さらにそれをエサにする水鳥やワニなども集まってきます。
    また、植物や動物が、食べたり食べられたりする関係(かんけい)で輪(わ)になっていることを食物連鎖(しょくもつれんさ)といいますが、熱帯地域(ねったいちいき)の沿岸域(えんがんいき)の食物連鎖の源(みなもと)として、マングローブが重要(じゅうよう)な役割を果(は)たしているのです。

  • 人々のくらしをささえる。
    マングローブのおかげで魚がとれ、津波(つなみ)や洪水(こうずい)などから人々のくらしも守ってくれます。

  • 地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を防止(ぼうし)する
    マングローブは地球温暖化の原因(げんいん)になる二酸化炭素(にさんかたんそ)を、たくさんすってへらしてくれます。

マングローブが地球温暖化をふせぐのはどうして?

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    地球温暖化の原因のひとつである二酸化炭素を吸収(きゅうしゅう)する。

    マングローブは大気中の二酸化炭素を吸収して根の周(まわ)りにたくわえることができるので、大気中に二酸化炭素をふやさなくてすみます。

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    二酸化炭素を分解(ぶんかい)して酸素(さんそ)にかえる。

    「光合成(こうごうせい)」というはたらきを通して、酸素にかえてくれます。

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    1年で2~3mも育つので、他の植物より早く大きくなって活躍(かつやく)してくれる。

    大きなマングローブほど多くの二酸化炭素を酸素にかえてくれるので、短期間で育つマングローブは地球があつくなるのをふせぐ力も大きいんです。

他でも大活躍(だいかつやく)のマングローブ

薬材(やくざい)や染料(せんりょう)としての利用(りよう)

マングローブ林とともに生活している人々は、目の病気になったときや、魚をとる魚毒(ぎょどく)を作るときなどには、どの種類のマングローブを使えばよいのかを知っています。
また、布(ぬの)や舟(ふね)の帆(ほ)をマングローブで染めると強さが増(ま)すことも知っています。太平洋のフィジーやトンガなどでは、儀式(ぎしき)に欠かせない木の繊維(せんい)を使った布状(ぬのじょう)のタパを染めるのにも、マングローブの樹皮(じゅひ)を使っています。

木炭材料や薪(まき)の供給場所(きょうきゅうばしょ)

マレーシアやインドネシアから輸入(ゆにゅう)される熱帯木炭の多くは、マングローブから生産しています。マングローブから作る木炭は火力が強いので、プロパンガスや石油などを使わない熱帯の人々にとって、欠かすことができない燃料(ねんりょう)になっています。
また、炊事(すいじ)をする際(さい)の燃料として、火力の強いマングローブの枯(か)れた枝(えだ)や幹(みき)が使われています。周辺地域の人々がマングローブ林で枯れ木を集めて燃料にしていることを考えると、人々にとっての「里山」の機能(きのう)を、マングローブ林が果たしているといえます。

家の建築材(けんちくざい)や舟材(ふなざい)としての利用

満潮時(まんちょうじ)には海水に浸(ひた)ってしまう場所に生えているマングローブは、種類によって、くさりにくい性質を持っています。くさりにくい性質(せいしつ)のマングローブは、家の柱材として使われます。また、くさりにくい性質のマングローブで舟を作ると、長持ちします。
マングローブの近くで生活する人々は、どのマングローブの種類がどんな性質であり、どのように用いると良いのかを知っています。

今回のまとめ

マングローブは、食物連鎖の源になったり津波や洪水などの被害をへらすなど、生き物の命を守り、さまざまな形で人々の生活を支えています。