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森林にはどんな役割(やくわり)があるの?

  • 森林にはさまざまな働き(はたらき)があります。
    森林にふった雨は、落ち葉や落ちた枝、根などのすきまにたくわええられ、ゆっくり時間をかけて川へと送り出されます。そして多くの生きものたちのすみかになったり、くらしに必要(ひつよう)な木材(もくざい)を生み出します。

  • 森林の木が二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)をふせぐ役割を果たしています。

  • 森林がなくなると、地表はかわいて固(かた)くなり、雨が勢(いきお)いよく地表を流れるようになり、土砂災害(どしゃさいがい)や洪水(こうずい)が起こりやすくなります。森林は災害をふせぐ役割も果たしています。

木をたくさん使ってはいけないの?

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    「木をきらないことが、森を守ること」と思っている人がいるかもしれませんが、大切なことは「木をたくさん使ってあげて、伐採(ばっさい)した場所で新しい木を育てること」です。

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    日本は人の手で木が植えられた人工林が40%を占(し)めています。

    多くは60-70年前に植えられたもので、木が成長して伐採するのに適(てき)した時期を迎えています。これらを活用しないと、成長しすぎた木で日当たりが悪くなり、森がどんどん荒(あ)れてしまいます。

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    荒れた森林は、太陽の光が地面に届(とど)かず、薄暗(うすぐら)いため、地面に草はほとんど生えず、栄養(えいよう)が行き届かない木はひょろひょろと細く建物(たてもの)や道具の材料(ざいりょう)にすることができません。

  4. 木材には二酸化炭素を吸収して貯蔵(ちょぞう)する機能(きのう)があるので、たくさん使って、伐採した場所で新しい木を育てる方が環境(かんきょう)によいです。それに、日本の木材は利用期(りようき)をむかえているものがたくさんあるので、早く使わないと、日本の林業が衰退(すいたい)してしまいます。利用期の木材を使わないと森林の整備(せいび)も大変(たいへん)ですし、森林破壊(しんりんはかい)にもつながります。

今回のまとめ

元気な森林をつくり、守りつづけるには、このような「森林の循環(じゅんかん)」をつくることが大切です。木を植えて終わりではなく、成長した木を適切なタイミングで伐採して新しい木を植える、こうしたサイクルをくり返すことで、脱炭素社会(だつたんそしゃかい)にも貢献(こうけん)し、日本の森林だけでなく林業を守ることにもつながります。