森林の管理
森林の多面的機能の発揮に向け、間伐や主伐後の再造林等の森林整備を着実に行うことが必要です。SDGsにおいても目標15において「持続可能な森林経営」が掲げられており、国際的な認証制度も設けられています。
森林資源の循環利用
森林資源の循環利用とは、木材を持続的に利用するサイクルのことです。このサイクルでは、植えた森林から木材を伐採し、その木材を利用して得た収益で新たな森林を植え育てます。このプロセスを繰り返すことで、次世代も木材を利用できるようにするのです。この「植える→育てる(間伐する)→伐採する→植える」のサイクルによって、健全な森林が育ち、国土の保全、水源の保護、地球温暖化の防止など、森林の多様な機能が持続的に発揮されます。特に、古い人工林を適時に伐採し再び植えること(再造林)により、森林の若返りとバランスの取れた成長が促進されます。
なお、東京海上日動では、2009年より、「高知県・協働の森づくり事業」を実施しています。詳しくは、
こちらをご確認ください。

森林資源の循環利用イメージ
出典:『平成26年度森林・林業白書』
森林認証制度
森林認証制度とは、第三者機関が持続可能な森林経営を行う森林を認証し、その木材や製品(認証材)を他の木材と分別し表示する仕組みです。
これにより、消費者は認証材を選んで購入することができます。また、違法伐採材が出回ることを防ぎ、持続可能な森林経営が支援されます。
代表的な認証制度は以下の通りです。
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・FSC認証
世界自然保護基金(WWF)が設立に関わった国際的な認証制度で、持続可能な森林管理を行っている森林を認証します。 -
・PEFC認証
欧州を中心に広がる国際的な認証制度で、持続可能な森林管理を認証します。 -
・SGEC認証
日本独自の認証制度で、持続可能な森林管理を行っている森林を認証します。
なお、PEFC認証とSGEC認証は、相互承認を行っており、互いの基準を満たす森林を互いに認めています。